私でいいのか！ (ページ19)

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無言で車を走らせるチャンミン。
顔は相変わらず鬼みたいだけど、私の手を離さない。

CM「Aさん」
「はい…」
CM「僕まだ仕事中です。夕方には帰ります。それまで僕の家にいてください」
「チャンミンの家？」
CM「そうです。1人暮らしの家なんで寛いでくれて大丈夫です。
詳しい話は帰ってから聞きます」

鬼みたいな顔で淡々と話すチャンミンが少し怖かったけど、素直に頷いた。

チャンミンは私を自宅まで連れて行くとまた戻っていった。
わざわざ仕事中に来てくれたんだ…
申し訳ないな…と思う反面、ちょっと嬉しかった。

さてチャンミンもいないし、スターの家探訪パート2開始だ。
とりあえず馬鹿デカイベッドの下を覗く。

「いかがわしい本なんて隠してないか」

いかがわしい本なんかなくったって女性には困らないよね、きっと。
自分で探しておいて悲しくなった。

「ほほーう。相変わらず凄いレゴだ」

日本の家にある物よりもやっぱり凄い。
部屋の中をグルグル見て回ったけど、勝手に触るわけにもいかず、椅子にかけてあったチャンミンのパーカーを抱きしめて馬鹿デカイベッドにダイブ。
パーカーからもベッドからもチャンミンの匂いがする。

「はぁー落ち着く…いい匂い…」

変態度が増した。スンスンとチャンミンの匂いを吸っているといつの間にか眠ってしまっていた。