まふ「誰洗濯機にティッシュいれた人」天月「洗った靴下にガムのゴミが！」luz「スリッパ濡れてる…」そらる「お、俺じゃねえよ！」貴「犯人決定」

80 ページ39

パタパタと足を鳴らして、家の玄関を目標に


私は息を切らす。



ガチャッ


｢ただいまっ！｣


いつもよりちょっと声のトーンが高め。


何故か、無性にluzくんに伝えたかったから。



luz｢おかえり？｣



目を丸くして、私を見つめているluzくんの姿。


｢ねね、聞いて聞いて｣


靴を乱雑に脱いで、luzくんの元へ走る。



luz｢うう、うん？どしたん？？｣


｢葉月がね、luzくんに会いたいって寂しがってたんだ〜｣


自信気にそのことを伝えると、困った顔がぱぁっと表情が明るくなる。


luz｢まーじ！葉月ちゃんかわい！｣



｢それに今日は玲光もluzくん！光陽さん！とかすっごい騒いでて…｣



luz｢あ、玲光ちゃん光陽としてもよく思ってくれてるんや！良かったわ〜｣



｢また会いたいっていうのも…平気、かな？｣


luz｢…うん！えーよ｣



葉月は光陽がluzくんっていうことを知らないからまだしも、


厄介な玲光に光陽がluzくんだと知ったらたまったものじゃない。



…気をつけねば！


luz｢その調子だと学校楽しいみたいだね〜｣



｢うん、そこそこだよ｣



｢あ！夕ご飯何がいい？luzくんの好きなもので｣



すると、間抜けな表情をして自分に指を差す。



luz｢へぇ？俺？｣


｢他に誰がいるの笑｣


luz｢ん〜〜、ん〜…じゃあペペロンチーノで！｣



散々悩んだ末に割と簡単なパスタ。



｢りょうかーい、待っててね！｣



私は急いでキッチンへ向かう。



luz｢今日はまふと坂田夕飯要らないって〜！｣



後ろから聞こえる声に返事をして、


ソファーに荷物を置く。


リビングにはニートしてるそらるさんがいた。



-----------


luz｢よし…｣


扉から勢いよく出てきたAちゃんがいなくなったのを確認して、


俺は先程までしていたLINEを開く。



『ちゃんくら:今日の夜行ったれ ！取られる前にluzくんが独占するんだよ』



『自分(luz):ええんかなぁ…嫌われたら俺……』



『ちゃんくら:あほ！僕が前にあげた本で分かったよな？男見せろ！』


『luz:う、分かってるけどぉ…自信がなくてなぁ』


正直俺が真面目にLINEを返すのも今までにないくらい。


『ちゃんくら:luzくんには色気があるんだから、夜とは相性抜群だよ。頑張って』



『luz:一応頑張って、みる…』



『ちゃんくら:てかluzくんちゃんくらって名前の表示止めてよ、恥ずかしい』


そこでLINEをやめて、俺は自分の部屋を整理する。


夜。俺は、伝えるから…

81→←79

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す