まふ「誰洗濯機にティッシュいれた人」天月「洗った靴下にガムのゴミが！」luz「スリッパ濡れてる…」そらる「お、俺じゃねえよ！」貴「犯人決定」

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翌日から私は、自分の家から出られなくなった。



一瞬でも家を離れたら両親が消えてしまうように感じて。



私の手元に両親の形見は、この家くらいしかない。



宝石とかアクセサリーとか車とかなんて、どうでもいいの。



一緒に過ごしてきたこの家こそが私の宝物なのだから。



「…………」




日光を閉ざされた部屋の片隅に、ぽつり。



自分以外の物音がしなくて、



自分以外の声もしなくて、



周りには誰もいないって。



学校の友達が家まで来てくれても、


出られなかった。



かわいそう、かわいそうって哀れみの顔をされるに違いない。



ヒトゴトなんでしょう？



人を疑っては、自分が嫌になって。



絶えない孤独感をどうすることもできず、



ますます私は孤独に埋もれていった。



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ある日を境に、私は絵を描くようになった。



自分でも分からない。



けれど、自分を表現できるようで、


それが解消に繋がったからかもしれない。



油絵、水彩、水墨……



色んな画法で滑らかな紙に筆を進めては、


暗く悲しみに包まれた絵が完成していった。




そして、パソコンて絵を描くことも。




今まで縁のなかったSNSに、描いた絵をアップロードしていた。




忽ち私の絵は人々に広まっていき、



色々な人に評価されていった。




「こんなに……」



マウスを操作し矢印を目でたどうと、


いいねは1万を余裕で超えている。



“世界観が魅力”だとか


“独特の感情表現”とか。



自分のことについて褒められている？のが心地良かったんだ。




私が前に出て良いのは、この世界……？



そんなことを思いながら、


その日も次の日も絵を描き続けた。



……もうすぐ両親の葬式だというのに。

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