luz「天月すんうるさいんやけど」天月「誰か僕の靴下しらない？！」そらる「ごめん俺が食った」まふ「ごめん僕が捨てたわ」貴「何この家」

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「ん……」


目が覚めるとそらるさんは壁に寄っ掛かってうとうとしていた。



少し調子がよくなったので、起き上がってみる。



「…そらるさん、」



一言呟くと、そらるさんはピクッと震えて目を開けた。



そらる「あぁ、起きたんだ」


「はい、少し体調も良くなったので大丈夫ですよ」


そらる「いや、完全に治るまでいるよ。お腹空いた？」



「あ、はい減りました」



と同時にお腹がぐるる、と鳴る。


めちゃくちゃ恥ずかしい。


「気にしないでください…！」



布団を頭まで被って隠す。



そらる「聞かなかったことにするね」



そらる「ご飯食べようか！」



頭に被った布団をペラッとめくられて、そらるさんの顔が見える。



そらる「俺が作るからね〜初めて？」


「よ、よろしくお願いします」



そらるさんがご飯を作ってくれるみたい。


そらる「じゃあちょっと待っててね〜」



立ち上がって、私の部屋から出ていった。


部屋に一人になった私はケータイを手にとって、Twitterを開く。



《ちょっと風邪を引いちゃったから、友達が看病してくれてる。嬉しいな。》


それだけ書いてツイートをする。


「ふー…」



LINEにも玲光からメッセージが届いていた。


《大丈夫？？無理しないでね！》


と、可愛いスタンプが送られていた。



《うん、もう体調良くなってきたから平気だよ！》


と送ってケータイを閉じた。


そらるさんは、嫌じゃないのかな。



でも嫌だったら看病なんてしないよね。



かつては画面の前で好きだった人に看病してもらえるなんて、


中学の私に言ったら信じてもらえないだろうな。

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