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『憂太〜』
棘とパンダを見送り、教室に戻ると憂太が居た。
「あっ…と、Aさん…?」
私の横に配置された机に座ってそう言う。
『辞めてよさんなんて。私たち友達でしょ?』
私が笑いながら席に座ると
「え…あ…!!うん…!!
…僕、ずっと虐められてて友達居なかったから嬉しいな」
憂太はとても嬉しそうに笑ってそう言った。
『ふふ、じゃあ私は憂太の友達第1号だね』
…今までずっと友達が居なかったのかか。
里香ちゃんが理由なんだと思うけどそれはそれで可哀想だ。
『…あ、そういや真希帰ってきてない?』
「うん…。」
今から2人で実習だというのに帰ってこない真希。
…怒ってる…というよりまぁ
実習前だから呪具探したりしてるのかな。
「ぼ…僕も、禪院さんみたいにしっかりしないとだよね!」
『へ、』
宣言の仕方もぎこちないしで
急にそう言う憂太にびっくりした。
『まあ…そう、だけど。
変わるのは簡単じゃないし、
自分のペースで変わっていくのがいいんじゃない?』
人生経験がまだまだな私に言われても。
ってなると思うけど
憂太が無理に変わって、おかしくなって欲しくない。
私の言葉に目を輝かせて
「…うん、A、は…優しいね!」
澄んだ瞳を向けられた。
『いやそんな事ないよ。』
…これは日本人の口癖。
大抵は褒められたらこういうのが適切だ。
でも
.
「ううん、あるよ。僕もAみたいになりたい、」
憂太は違った。
心の底からそう言ってくれてるんだと感じた。
『…う、うん。でも無茶はしないでね!』
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この時、私の胸は何故か高鳴った。
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________よくよく考えれば、
私はこの頃から憂太が好きだったのかもしれない。
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しおらん(プロフ) - 凄くいいです!乙骨好きなので映画沿い最高です!再開楽しみにしてます! (2022年2月20日 14時) (レス) @page21 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - こ、更新停止中・・・!?待ってますよ!!! (2022年1月18日 17時) (レス) @page21 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - めっちゃよかったです!続きのお話が楽しみです! (2022年1月10日 15時) (レス) @page21 id: fe9aceab05 (このIDを非表示/違反報告)
闇月 - 映画化しましたね!自慢じゃないですけど見に行ってきました!惚れました (2022年1月6日 17時) (レス) @page21 id: 6c3a0b40fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆーた - 0巻映画化しましたね!希望叶ってよかったです! (2021年12月25日 16時) (レス) @page1 id: 7480b8ed6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2021年2月23日 22時