私と別れて欲しい【狗巻棘】【完結】

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．




棘side







「「かんせーーーーい！！」」




真希と野薔薇がそう言って大きな鏡の前へ連れて行ってくれる。




見たことは無いけど、多分これは



『明太子?(タキシード?)』



野「そう。似合ってますよ先輩！」








『高菜、ツナマヨ…(でもなんで…)』






その時、







「おっ、棘似合ってるね〜！髪型もいつもと違っていい感じじゃんー！」







大量の紙袋を手に悟が入って来た。







『しゃけ、いくら?(これ、なに?)』






「うん。今話そうと思ったとこ！







棘は今からね、






Aを助けに行くんだよ」









『＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿え？』









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









正直、捨てられたのかと思った。







重かったからだろうか。めんどくさかったのだろうか。

＿＿＿＿＿俺がちゃんと話せないからだろうか。






Aが居なくなっておよそ2ヶ月間、

こういうことが頭にずっと過った。

なるべく普通に振舞おうと思いつつも

任務も鍛錬も集中出来なくて

たくさん迷惑をかけた。怪我をした。







でも今分かった。









．









Aが理由も言わず離れていったのは




" 俺を傷つけないため "








…なら言ってくれたら良かったのに、と思ったが

Aの事だから





俺らに余計な心配をさせたくなかったとか思ってるんだろうな。









．









でも俺はやっぱり



Aを手離したくない。









．









．









『 俺、Aを迎えに行く 』









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