私と別れて欲しい【狗巻棘】【完結】

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＿



『五条先生…！』





思わず声に出してしまう。

結構小さく呟いたと思ってたんだけど、

司さん…と、

20mは離れてあるであろう五条先生もこちらに気付いた。







「A〜！」



と、手をひらひらと振る。





司「…あちらは？」





まぁ目隠ししてる大人に手を振られたらびっくりしますよね。()

私は慌てて







『私の…恩師です。ちょっと変わった人なんですけど。

少し話してきてもいいですか？』








断られちゃうのを重々承知で言ってみると







司「もちろんです。」







司さんは笑顔でまた答えてくれた。









「人の出入りも多くなるようなので、僕はあちらから外へ出てますね。」








＿＿＿







『…五条先生！！どうしてここに？！』









五条先生に駆け寄ってそう言う。








「いやぁ〜！たまたま任務でさっき着いたところなんだ。



Aは？」




わざわざ呪霊狩りに大分まで。

…お疲れ様です。

じゃない。

私は何故ここに居るのかと聞かれますと。




『あ〜…えと…。


軽い新婚旅行的な…？』




自分なりに久しぶりの笑顔でそう言った。




そうなんだね。と私の頭を撫でてきた先生。

そして








「…A〜。君さ。









．









今、本当に幸せ？」









『…へ』








「今のAの笑顔は空元気の笑顔だよね。僕分かるよ」







『…！！』






「僕が分からないとでも思った？最強なのに？？？」







…最強なのはご最もでございます。

そして、図星で何も話せなくなる。







「…あのね。





Aが居なくなってから、みんな全然覇気がないの。」






『…みんな…』






「そう。1年生も2年生もみーーーんな！！

あと他の先生達も！！そして七海と伊地知！！！！」





虎杖くん、伏黒くん、野薔薇ちゃん。

真希ちゃん、パンダくん、憂太くん。

夜蛾先生、家入先生、七海さん、伊地知さん。…五条先生。









…棘くん。









…あぁ。






思い出しただけで

涙が出そうなくらい会いたくなる。









そこで私は無意識に







『っ、せんせ、い！！』








先生を呼んでしまって。









．









もう一生絶対頼らないって決めたけど

先生最強だから許してくれるかな。









．









．









．









『助けて、ください…』

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