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真希side
『話ってなんだ?』
「ん〜。まぁ、Aの同級生で唯一の親友である真希にしか話せないことなんだけど」
『…Aがいなくなった理由知ってんのか』
「可愛い教え子のお願いを破ることはしたくないんだけどさ。はっきり言うけど
…知ってる。全部。」
気まずそうな表情を浮かべる。
…いつもの能天気顔はどこ行ったんだよ、と言いたくなる。けど
Aにとっても悟にとっても
何か複雑な事があったんだよな。
ねぇとアイツもどっか行ったりしねぇと思うし。
『…理由は?』
「話したら長くなるから簡単にまとめるけどね。
Aが高専を辞めた理由は
家の安定のため、親が決めた結婚相手と結婚する
ってとこかな」
『…!それって』
「…あぁ。Aは高専を辞めた」
『っ、!!!!!!』
思わず目の前にあった呪具を構える。
…なんだこいつ。
好きでもねぇヤツとの結婚なんて有り得ねえだろ。
それ知っててAが高専を辞めることを止めたりしなかったのか?
棘とAの関係も知ってるはずだろ。
すると悟は私の構えた呪具に優しく触れ
「…そう怒んないで。
僕に考えがあるからここに呼んだんだ」
『…んだよ』
呪具を持ったままソファに腰掛ける。
「Aから話を聞いた時、勿論
止めなければいけないと思った。
…真希は知ってる?Aの家。
天國家っていって昔ながらの呪術家系で名家なんだ。
でも最近は財力・人力が衰えていた。
____そしてそこに舞い込んできた
西園寺財閥の跡取りとの縁談。
どうなっても西園寺家の坊ちゃんとAを結婚させ
自分家の名誉を保ちたかったんだろう。
天國家は呪術家系であり手荒な真似が多い名家の1つ
…だからここで無理に僕が止めたら
Aの命さえも危ないと判断した」
『…!!』
「で、僕が考えた1つだけのAを助ける方法があるんだけど
…真希も協力してくれる?」
『…あぁ。Aのためならなんでもする』
「そう言ってくれると思ってたよ。
まだ
『…日程ってなんのだよ』
「それは__________」
.
「こんぶ!!!!!!」
…そこで棘が現れた。
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麗葉 - 司さんめっちゃいい人!!そして棘くん相変わらず最高です!ありがとうございました! (6月24日 0時) (レス) @page37 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
りんごうまい - これ見てたらぼろぼろ涙が出てきました、大好きです!! (2022年1月23日 22時) (レス) @page37 id: ef60100ca2 (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - 物凄く素敵な物語を作ってくれて、ありがとうございました!もう感動しすぎて涙が止まんなくて・・・最高です!ありがとうございます!!! (2022年1月18日 22時) (レス) @page37 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - 乙骨君出てきたとき「ふぇっ!乙骨k」って舌かんだ(笑) あっすっごく感動?しました! (2021年8月29日 17時) (レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン食べた〜〜い(プロフ) - 作品読ませていただきました!とても素敵な作品に出会えて幸せです!ありがとうございました! (2021年4月10日 22時) (レス) id: 94938cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2021年2月14日 19時