No.1 ページ3
「―――ですので、今後ともこの学校を皆さんと一緒により良いものにしていきたいと思います、そして改めて、皆さんご入学おめでとうございます」
代表の人が入学祝いの言葉を発し、式は終了する
私はやっと終わったと思い、のびーっと背伸びをする
今の今まで新1年生の入学式をしていた
私達は昨日は始業式をやるわ、今日は入学式……退屈だ……けど、こんなことを呟いた瞬間、私の学校生活が一瞬で終わる
いや……もう終わってるか………3階の教室から刀剣男士の気配が1階の体育館へと続く渡り廊下まで伝わってくる
重い足取りで教室に向かう
『………はぁ…』
「あ、主！やっと捕まえた！」
『……ｯ！』
教室の扉をガラッと開けると、教室の中から私に飛びついて私は激しい衝動が襲ってくる
『ッ〜……清光！待っててって言ったでしょ！！』
戦装束で来た分、防具も当たって痛い
「ふふん、俺は主の事を守りに来たんだよー」
『必要ない、平和という意味からきたこの“平成”という時代に護衛は必要ない！』
「え、だってこれ」
清光は「はい、これ」と手に持っていた紙を渡す
審神者へ
新たな時代に時間遡行軍が出現すると思われます。
時代は平成、平成に時空の歪みが観測されました。
時の政府より命令です、平成を調査しろ。
各都道府県に審神者はいます。
少しでも変化があれば政府に言ってください。尚、自分のお住まいの県だけで大丈夫です。
『oh………』
平成……時代の意味とは何なのでしょうか…
「ほらね、だーかーらー、こうして俺は主の事を守りに来たっわけ、ほら、もしかしたら遡行軍が現れるかもだしー？」
髪の毛を弄りながら清光は答える
『……うん、そうだね……帰ったら話し合おう…』
「ん、了解」
ポンッと私の頭を撫でて教室の中へと戻っていく清光
『………ん？……清光、もしかしてこのまま居座ろうとしてる？』
腰に手を当ててジト目しながら聞く
「い、いや、そんな事ないよ！俺は純粋に主が心配なだけ！初期刀の俺を信じて！」
『……まぁ、…そうだね、清光を信じるよ…』
「ありがとう、主大好き！」
『うん、こっちもだよ』
そう言った次に気づいた
ここは教室で、皆がいる
クラスメイトを見ると
私より訳の分からない顔をしていた
「え、なにあの人……コスプレ？」
「いや、……何か深刻そうな話をしてたし…」
新生活2日目にしてコレだ…はぁ……
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作者名：ルカ | 作成日時：2018年4月3日 23時
