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5話 ページ6
俺はさっき見た記憶の事をゾムに話した。
ゾム「はぇーそれで?」
「それで、俺思ってん。今まで夢でしか見てなかったけど、初めて起きてる時に彼女が出てきたなって。」
夢にしか出てこなかったのが、起きてる時に頭に入ってきた。それも今まで夢に出てこなかった場面が…。
これがもし、前世の記憶ってやつならば辻褄が合うような気がする。
「どう思う?」
ゾム「どう思う?と言われてもそうなんやない?としかいいようがない。」
「ですよねー」
でも、なにか掴めた気がする。
ゾム「ロボロ…大丈夫か?」
突然そんなことを聞かれた。
「……大丈夫やで」
少し間が空いてしまった。
この間が何を表しているのかは考えずとも分かる。
ゾムが心配そうに見てる。
だが、ゾムは「そっか」とだけしか言わなかった。
きっと彼も分かってるはずや。
それでも何も言わないのは彼の優しさなのだろう。
そして俺達は自分の家を目指して足を進めた。
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作者名:稲荷なり | 作成日時:2020年7月18日 18時