４話 ページ5
目が覚めた時俺は泣いていた。
どうしてなのかは考えたくとも答えは出てくる。
この頃ずっとこの調子だ。
俺はどうすればいいのか……
何が起こっているのか……
そんな事しか頭に浮かばないからストレスも溜まってくる。
ゾム「お前大丈夫か？」
「これが大丈夫に見えるか？」
ゾム「全然全くこれっぽっちもミジンコ並に見えん。」
「お、おう…。そんなにか…。」
でも、鏡みててもクマとかでき始めてるし
ゲームでもガバるし…。
何してんやろ？
ゾム「……そや！気分転換しに行こか！」
「は？何処に？」
ゾム「着いてからのお楽しみ」
「なんで？」
ゾム「何となく！」
思いたったが即行動！なんてほざいてやがる。
嫌やーこいつに着いてくとろくな事ないもん。
ゾムに着いてくること30分
今はと言うと……
ゾム「どや、綺麗やろ？」
「おん。綺麗やな」
ゾム「反応薄っ！」
連れてこられた場所には満開に咲き誇った桜がいくつもあった。
それにしてもなんか見た事あるような…
前にも誰かと……
そんな事を考えていると急に頭の中に流れ込んできた＿＿＿＿＿＿＿＿記憶…。
記憶と言っても極一部だった。
夢の中の彼女が桜を見て楽しそうにこちらに話しかけている。
そして俺はあることに気がついた。
彼女が夢以外に出て来るのは初めてだと言うことに。
「なぁ、馬鹿な事言ってもええ？」
俺はゾム問いかけた。
ゾム「ええよ？」
「前に言ってた事合ってるかも。」
ゾム「前に言ってた事？なんか言ったっけ？」
「ほら、あの夢が前世の記憶かもってやつ」
ゾム「あぁーって急にどしたん？」
「聞いちゃう？」
ゾム「聞いちゃう聞いちゃう。」
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作者名：稲荷なり | 作成日時：2020年7月18日 18時
