〜第１１１章〜終 ページ41
風呂に入るとき、Aの様子が変だった。
いや、今日のAを見た全員が全員変だと答えるだろう。
「先行ってるゾ。」
俺は、先に脱衣所から風呂場へと向かった。
程なくしてやって来たAは、身体中が打ち身だらけ。
昨日、あんな傷はなかったはずだが、きっと階段から何度も落ちたりしたんだろう。
そう思った瞬間、Aの首にかかるあるものに目がいった。
「A、それどうした？」
───白いおしゃぶり
…………コロネロが近くにいるからおしゃぶりが反応しているのかと思ったが…、
模造品じゃないことは一目で分かった。
だが、何故今Aがそれを首から下げている？
そして、いつもは風呂にまで掛けてこない眼鏡を掛け、ネックレスを浴槽の縁に置いたのはそれの話をするためか？
『………夢で、変な帽子を被った顔を見せない男が、私に…………、
よく分からないのですが、
雪のアルコバレーノは当たり外れが大きいが君なら大丈夫だろう、なかなか見つからなくて大変だった、と…。』
…………迂闊だった。
俺達アルコバレーノに、雪がいなかった。
雪は希少で持っているとしても弱い者が多い。
ましてや、何かで最強と吟われるような人物が殆どだ。
Aは、やらせればだいたいなんでもこなす。
強いて最強は何かと考えれば、それはサッカー技術だろう。
アルコバレーノは、その時代の最強のはずだが、何らかの理由があって雪を準備できなかった、ということであり、見付かれば否応なしに決定だ。
Aが雪の死ぬ気の炎を使いこなせ、初の試合で暗殺者相手に勝利した。
「…………呪いはなんだ？」
『…………他の方は赤ん坊になる呪いだとうかがいましたが、私は
・右目の視力を失う・
・怪我をしても痛みが来ない・
・永遠と続く頭痛・
の３つらしいです。』
今まで、ボンゴレリングとおしゃぶりを持っている奴を見るのは初めてだが、それが何か影響するかも知れねぇ。
ハーフならまだしも、完成品だしな。
「……それでその傷か。」
『…手当てされるのですが、私には怪我をしている感覚がないので…………。』
「…痛みが来ないからだな。…………話は終わりだ。逆上せちまうゾ。」
A本人も何が起きたのか理解していない。
…………俺は、赤ん坊にならないAを少し羨ましいと思った。
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理想郷(ユートピア)(プロフ) - 螢さん» ありがとうございます！現在、続編を作成中です！本日中にリンクを繋げますので、これからもよろしくお願い致します！！ (2017年1月9日 17時) (
レス) id: b104fa04d8 (このIDを非表示/違反報告)
理想郷(ユートピア)(プロフ) - 冬乃さん» 続編に移らせていただきます！楽しみにしていただき嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年1月9日 17時) (レス) id: b104fa04d8 (このIDを非表示/違反報告)
螢 - 続編も楽しみにしています！ (2017年1月9日 13時) (レス) id: c870e0a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
冬乃 - ついに続編行くんですかー！ずっと楽しみにしてました。更新も早いですし、もう毎日が楽しみです。続編も楽しみにしてます！ (2017年1月9日 9時) (レス) id: c6dfd4f101 (このIDを非表示/違反報告)
理想郷(ユートピア)(プロフ) - 冬乃さん» バレてしまいましたね…。ご安心ください！バレたときの様子も書く予定ですので！応援ありがとうございます！！これからもよろしくお願い致します！ (2017年1月8日 3時) (レス) id: b104fa04d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理想郷(ユートピア) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meteorutop1/
作成日時：2017年1月1日 9時
