漆 ページ8
「うわぁぁぁぁぁぁん!Aちゃぁぁぁぁぁん!生きててよかったぁぁぁ!!また会えるなんて、夢みたいだよぉ!!夢じゃないよね!?夢じゃないよね!?」
そう言って、善逸は自分の頬をつねった。
「痛い!!!よかった!!夢じゃない!!」
その後もずっっっと饒舌な善逸に、唖然としていた私だったが、ようやく彼に話しかけることにした。
「あの…善逸!」
「?どうしたの?Aちゃん?」
「ここに来たってことは、善逸も怪我したの?なんだか小さくなってる気がするけど…。」
「そうなのよ!そうなのよ!任務で山に行ったんだけど、そこにいたくさい蜘蛛に刺されて、蜘蛛になりかけた所為で小ちゃくなっちゃったんだよぉ〜!あぁぁぁぁぁ!怖かったぁぁぁ!!!」
「そうだったんだ…それは災難だったね…ははは。」
私は驚いた。
あんなに怖がりで、任務に行きたがらず、メソメソ泣いていた善逸が、鬼と戦ったんだ…。
えらいなぁ、強くなったなぁ、善逸…。
私が物思いにふけっていると、善逸が不思議そうに話しかけてきた。
「Aちゃんも、どこか怪我してるの?」
「うん、右肩と肋2本折られちゃって…。出血多量で倒れたの。」
「そうなの!?大丈夫?痛いでしょ?でもAちゃんが無事でよかったよ。何かあったら言ってね?無理しちゃだめだよ。」
「うん…ありがとう、善逸。」
優しい善逸の言葉に、泣きそうになったのをごまかすため、私は猪頭の少年を見つめた。
「そういえば、この猪の人も鬼殺隊の人?善逸の知り合い?」
「あー、そいつは伊之助だよ。俺達と同期なんだよ!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラクター
伊黒小芭内
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作者名:春風の通り道 | 作成日時:2020年3月24日 21時