遠くのバラより近くのタンポポ (ページ41)

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肆拾ページ41

「いいか？俺は神だ！お前らは塵だ！全身全霊でへつらうのだ！
そしてもう一度言う。俺は神だ！！」

師範…。

呆れて何も言えずにいると、炭治郎がはいっと手を上げた。

「具体的には何を司る神ですか？」

炭治郎…、嘘でしょ…そんなに真面目な顔で…まさかね…。

「いい質問だ。お前は見込みがある。」

その質問した時点で見込みはないでしょう！？なに！？2人ともアホの子なの！？

「派手を司る神…祭りの神だ。」

完全にアホを司っていますよ…師範…。

「俺は山の王だ！よろしくな、祭りの神。」

はぁ、伊之助…お前もなのか…。

「何言ってんだ？お前…。気持ち悪い奴だな。」

えぇーーーーー！？！？

あなたが言うの！？それ！！

そりゃ伊之助も怒るよなぁ…。

ちらりと横目で善逸を見てみると、私と全く同じ顔をしていたので、私はやっぱり間違っていなかったようだ。

改めて、私の周りは少し変わった人が多いのだと自覚した…。

「3人！？嫁…さ…3！？テメッ…テメェ！！
なんで嫁3人もいんだよ！？ざっけんなよ！！！！」

作戦を話し始めた途端にとんでもなく騒ぎ始める善逸…。

「ちょっと！善逸…」

やめなさいよ、と続けようとしたところ、師範の腹パンがクリーンヒット…。

おごえっ！と倒れ込む善逸…。
痛そう…。まぁ自業自得なんだけど…。

「お前らには、あることをして潜入してもらう。すでに怪しい店は3つに絞っているからお前らはそこで俺の嫁を探して情報を得る。
“ときと”屋の『須磨』“荻本屋”の『まきを』“京極屋”の『雛鶴』だ。」

「嫁もう死んでんじゃねぇの？」

伊之助ぇぇぇぇ！！！！

善逸と同じく腹パンを食らった伊之助は倒れ込んだ。

「ご入用の物をお持ち致しました。」

どうも、と言って受け取る師範の顔はまさに般若だった。

大変長らく更新できず、申し訳ありませんでした！
なかなか文がまとまらず諦めかけました。
亀さん更新ではありますが、頑張りますので今後ともよろしくお願い致します。