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参拾肆 ページ35

「直接聞いちまえばいいじゃねぇか。」

分かってるけどさぁ、やっぱりとんでもなく勇気いるし、びびりな俺にとっては大変なことなんだよぉ〜!





俺は、炭治郎と伊之助にAちゃんのことを相談していた。





一目惚れだった。天女って本当にいるんだって思った。
その頃の俺は、たくさんの女の子に騙されてたし、正直、結婚してくれて俺を愛してくれるなら、誰でも良いと思ってた。
でも、そんな俺の考え方は、生き方は、Aちゃんに出会ってから、180度変わった。
初めてだったから。あんなに澄んだ綺麗な音を聴いたのは。

“俺はこの娘を幸せにしたい”

Aちゃんと毎日一緒に過ごすうちに本気でそう思うようになった。優しくて、可愛くて、負けず嫌いで、努力家で…。俺に無い物をたくさん持ってた。

それからは、ずっとAちゃん一筋で、Aちゃんのことをたくさん知ろうと努力したり、少しでも近づけるように努力してきたつもりだった。




「そ、そうだけどさぁ…。お前みたいに恥じらいも躊躇いもなく、ド直球にって俺には難しいの!ねぇ、どうしたらいいと思う??炭治郎〜〜〜。」


でも、いまだに分からないことがある。そう、俺をどう思ってくれているか…だ。Aちゃんからは、俺に対する好意の音がする。でも、それが恋愛感情の好きかどうかは分からない。良いとこで、Aちゃんが大事にしてる鈴の音でかき消されちゃうし…。



「う〜ん、Aからは、善逸への好意の匂いがする!だから、なにも心配することはないと思うぞ!善逸、勇気を出して聞いてみるんだ!」



なんだよぉ〜!このポジティブ石頭!!!!

この2人に相談したのが間違いだった気がする…。



「うじうじしてねぇで、当たって砕けやがれ!!この弱味噌がァ!!!」

そう言って頭突きしてくる伊之助。

「いったぁー!!やったなぁ!!このクソ猪!!」

「なんだと!?てめェ!!!」

「2人とも!喧嘩はよすんだ!!」








その日初めて、伊之助の猪突猛進ぶりを羨ましく思った善逸であった。

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  • 全体運: ★★★☆☆

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革ベルト

ラッキーキャラクター

伊黒小芭内


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作者名:春風の通り道 | 作成日時:2020年3月24日 21時

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