弐拾弐 ページ23
とりあえず、しのぶさんへ報告と、やり残したことがいくつかあったので、1度蝶屋敷に戻ることにした。
「しのぶさん、ただいま戻りました。」
「あら、Aさん。お帰りなさい。どうかしましたか?」
「宇髄さんの継子になることになりました。これからは、宇髄さんの屋敷で住むことになったので、報告と挨拶のため、戻ってまいりました。」
「そうでしたか…。おめでとうございます!」
「?」
何故めでたいのか、よく分からなかった。
しのぶさんは、少し嬉しそうに、
「継子は、師範となる柱にその実力を認められなければ、なれませんからね。」
と、めでたい理由を教えてくれた。
「そうだったんですか。」
宇髄さんは、私の実力を認めてくれた…ということだろうか…?
しのぶさんは、相変わらず、可愛らしい笑みを浮かべて、
「では、今日の夕飯は、豪勢にいきましょう!」
と、言ってくれた。
「ありがとうございます!」
部屋に戻ると、善逸と炭治郎が迎えてくれた。
「A!お帰り!今日は一体どうしたんだ?」
「Aちゃん!!どこ行ってたの?」
「ただいま!
ちょっとそのことで、はなしたいことがあるの。ご飯を食べた後でいいかな…?」
「なんだ!勿体ぶりやがって!」
「あぁー!!お前!!それは俺のまんじゅうだぞ!!なに勝手に食ってんだよ!!」
善逸のおまんじゅう(くすねてきた)を、むしゃむしゃ食べる伊之助に、ギャーギャー騒ぐ善逸…。
「A、分かったぞ!」と言った後、2人をなだめる炭治郎…。
もしかしたら、あんまり会えなくなるのかな、と思うと、何だかちょっぴり、寂しい気がした。
「うわぁー!!今日、なんでこんなに豪華なの!?」
「衣のついた、アレだ!!!!」
「天ぷら!!」
「そうだ!天ぷら!!」
「こら!伊之助!ちゃんと箸を使うんだ!」
「ふふふ」
楽しいなぁ。
みんな辛いことも、悲しいことも、たくさんあったはずなのに、もしかしたら、明日死んでしまうかもしれないのに………。
今はそんなこと、微塵も感じない。
こんな毎日が、ずっと続けばいいのに…。
そう願うばかりだ…。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:春風の通り道 | 作成日時:2020年3月24日 21時