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拾捌 ページ19

※作品をお読みいただき、ありがとうございます。

禰豆子の“禰”がPCの都合により、漢字を正しく表記できておりません。作者の間違い等ではないので、ご理解宜しく御願い致します。

引き続き、遠くのバラより近くのタンポポをお楽しみくださいませ。








鬼の名は“禰豆子”。
炭治郎の妹で、鬼になってから1度も人を食べたことがなく、お館様や柱の方々からの了解も得ているのだと、炭治郎は言った。

「禰豆子を人間に戻すために俺は鬼殺隊に入ったんだ。驚かせてしまってすまなかった。」

炭治郎は申し訳なさそうに言った。

どれほど辛かっただろう。家族を失い、唯一生き残った妹は鬼になり、頼れる者も居らず、たった1人で鬼に立ち向かわなければならなかった…。

なのに、そんな苦しい中でも、彼は自分を見失わずにどこまでも優しい。

私は泣きたくなった。ダメだ、泣きたいのは炭治郎の方だ。

「…信じるよ…。炭治郎のこと。禰豆子ちゃんのことも…。」

何とか声を振り絞った。

「ありがとう。Aは本当に優しいな。」

そう呟く炭治郎に、私は驚いた。

優しい…?あなたの妹に刀を向けていたと言うのに?

こんな私を許せるあなたのほうがずっと優しい。

私は申し訳なさと不甲斐なさで、俯いた。

「むー!」

「え…」

「こら、禰豆子!」

暖かかった。なんて優しい手なのだろう。

久しぶりに撫でられた気がする。おじいちゃんにずっと前に撫でられて、それ以来だろうか…?

「ありがとう、禰豆子ちゃん。」

「むー!むー!」

禰豆子ちゃんは満足そうに、私の頭から手を下ろした。

拾玖→←拾漆


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーキャラクター

伊黒小芭内


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作者名:春風の通り道 | 作成日時:2020年3月24日 21時

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