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拾弐 ページ13

その後も、かなり村田さんの愚痴が続いていたが、しのぶさんがやってくると、そそくさと帰っていった。

「こんにちは。どうですか?体のほうは。」

「かなり良くなってきています。ありがとうございます。」
と、炭治郎が丁寧に答える。

しのぶさんの笑顔は本当に可愛らしい。

そんなことを思いながら話を聞いていると…、

「では、そろそろ機能回復訓練に入りましょうか。」

何か始まるようだ…。







次の日の朝、私は長く伸びた髪をバッサリと切った。

このくらいまで切れば結わなくてすむかな…?

やはり柱に絡まれるのは面倒なので、髪を切り、髪紐は首飾りとして巻くことにした。







そろそろ、善逸達起きたかな…?

そう思いながら扉を開けた。

「あっ!どこ行ってたの、Aちゃ…ん…」

「おはよう!A…」

「おはよう…。やっぱり、変だったかな…?」

2人とも黙ってこちらを見ているので、そんなに変だったのかとAは少し焦ってしまった。

「Aちゃん…かわいい〜〜〜!!!!!
いや、前からAちゃんはかわいかったけどさ、短い髪のAちゃんも新鮮でものすごくかわいいよぉぉぉ!!!」

「あ、あの…別にそんなつもりじゃ…」

真っ直ぐ過ぎる善逸の言葉に、嬉しさと、緊張と、恥ずかしさで、どうかしてしまいそうだった。

「うん!善逸の言う通りだ!A、すごく似合っていると思う!」

「あ、ありがとう…。」

「あぁぁぁぁぁ!!!!かわいいぃぃぃぃ!!」

ギャーギャー騒ぎ続ける善逸に痺れを切らしたのか、伊之助が善逸に頭突きした。

「いったぁー!!おい、このクソイノシシ!!何しやがる!!」

「さっきからギャーギャーうるっせぇんだよ!!静かにしやがれ、弱ミソがぁ!!!」

「おい!2人とも、喧嘩はやめろ!」

「そうだよ!そろそろ機能回復訓練行かないとだし!
じゃあね、善逸!行ってきます。」

私は善逸にそう言って、そそくさとその場を離れた。

私の心臓の音が耳のよい彼に聞こえてしまうんじゃないか、と思うと一刻も早く逃げ出したかった。









それから、私達の地獄の機能回復訓練が始まった。

拾参→←拾壱


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーキャラクター

伊黒小芭内


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作者名:春風の通り道 | 作成日時:2020年3月24日 21時

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