君が残したもの《亜_於》2

そういえば ページ6

あの子ことAちゃんとかなり仲良くなって


嬉しすぎる、俺。


佐野くん、なんて呼ばれちゃって。






A「佐野くんありがとね」


玲於「また食べれるといいなあ。」


A「そうだねぇ」






Aちゃんと言葉ひとつひとつが

丁寧で、そうだねぇの最後のねのあとに

ちっちゃい え があるのとか

すごいかわいい。






A「じゃあね、佐野くん。また。」


玲於「うん、頑張ろうね」







エレベーターのドアが閉まって。


いろんな話したな。


残念ながら彼氏いたけど..



ってAちゃん最後時計してたっけ..



..いやしてなかった気がする、



してもしてなくてもいいから

とりあえず確認のために戻ろう、うん。



今から一番近い階押して

階段で急いで降りる。







玲於「..はあ..良かった..あった」







ってやべーわ、時間。

もうこれ遅刻だわ。







エレベーターのボタン連打して


はやくつけ〜って思いを込めながら





そしたらエレベーターのドア開いて、






なんと..岩さんとAちゃんが

慌ててる様子で。






玲於「ふたりともどうしたんすか、そんな慌てて、」


A「あ〜。佐野くんほんっとありがとう！」


剛典「あ〜！！ほんっと良かった！」


A「みなさんありがとうございます」


玲於「そういえば最後時計してなかったなって思って、」


A「わざわざ戻ってくれたの？」


玲於「まあ、笑」


A「ほんっとありがとう！！」


玲於「いえいえ。」






この時計..こんなに大切なんだ。






A「っていうか、遅刻だよね..佐野くん怒られちゃうよね？」







絶対怒られるけど、Aちゃんのためなら

全然平気、







玲於「それは全然大丈夫。気にしないで。」






俺だけのものにしたい、Aちゃん。

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