君が残したもの《亜_於》

惚れた ページ6

寒いなあ。

駅から随分遠いんだよな。

謎に。この会社。


三流会社。


いやまだ三流のなかでは良い方か。







「おはようございます」







受付のお姉さん朝早くから大変だな

メイクもばっちりで。


美人で。羨ましい。






今日も満員なエレベーターにのって


18階に上がる






A「剛典先輩おはようございます」




お隣の剛典先輩に挨拶





岩田「Aちゃんおはよー」







教育実習のときに下の名前で呼んでって


言われたからずっと下の名前で


呼んでるけどまわりからの目線が痛い。






ルカ「Aやっときた〜！おはよう」







A「ルカおはよ！」







ルカ「登坂先輩来ないから仕事分かんなくて」







ルカの教育係は

"登坂広臣"先輩

クールで笑うときに口元に

拳つくって当てるのすごいかっこいい。







A「え！それ困っちゃうね。」







剛典「俺教えてあげるよ？」







剛典先輩なんでもできるからなあ。

なんでもっと上の一流企業行かなかったんだろう。




この会社の七不思議のひとつだな。







ルカ「ほんとですか！教えてもらいたいです！..あの、ここなんですけど」







ルカの席わたしの席のななめ前だからすぐそこ。笑







剛典「えっとね。これは..」







教えてる横顔もかっこよくて


ほんとなんで彼女いないんだろう


あ、いるかな。笑




ルカ「ありがとうございます！」







剛典「はーい」







さらってできちゃう系男子さんだ。笑







「岩さんいますか？」







あ、この声って..







剛典「あ！玲於！」







エレベーターの中であった子だ！







前髪かわいいなぁ。笑









玲於「今日のダンス行きます？」





声が聞こえてきて





剛典「仕事今日すぐ終わりそうだから行くわ」







玲於「じゃあ俺も行きますわ。ありがとうございます。失礼しました」






いい声だなぁ。




若いのに礼儀いいこだなぁ。

笑顔がかわいいなぁ。








剛典「なに？惚れた？笑」







A「いや！まさか！笑 一応彼氏いるんで。笑」







惚れた..なんて


惚れたわけないよね。うん。







剛典「冗談だよ。笑」






まあそうですよねー。笑

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