君が残したもの《亜_於》 (ページ40)

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1月4日ページ40

年が明けて待ちに待った1月4日。

今日は佐野くんのお家におじゃまする。

佐野くんの家分からないから途中で待ち合わせしてる。

佐野くんにマリよりもずっっとかわいいって思ってもらえるように

いつもよりおしゃれして

亜嵐からもらった綺麗なネックレスとおそろいの時計も身に付ける

年明けからラインはしたけど、

声は聞いてないから、今すごい聞きたい。

あの人の声が、あの人の笑顔がみたい

玲於「おまたせ」

佐野くんに似合ったアクセサリーを付けていて

おしゃれな佐野くん、

いつも思うけどすごくいい匂い。

A「待って..たよ笑」

玲於「そこは待ってないよ、でしょ笑」

A「嘘つかないほうがいいかなって」

玲於「ついていい嘘もあるの」

ついていい嘘か..どんな嘘だろう。

それは..誰にでもあるものだよね。

玲於「今日すげー頑張って掃除したんだよ」

A「えー！すごい楽しみ」

玲於「期待はずれかも。俺もうすぐ引っ越すからさ」

A「そうなの？どこ？」

玲於「駅から地味に遠いとこ、不便なんだけど、ちゃんとしっかりしてるアパートっぽくて」

A「そうなんだ！わたしの隣最近引っ越しちゃって寂しいから佐野くん来て欲しかったなぁ。」

玲於「え！そうなの？今からキャンセル料かかるけど断ろうかな、笑」

A「本当そうしてほしい、」

玲於「ね、まじでしようかな、笑」

そんなほぼ中身のない話をしてると

すぐ佐野くんの家について。

思ってたよりもきちんとしたお家。

こんな家から引っ越すなんてもったいない。

A「おじゃましまーす」

玲於「どうぞ～」

A「いい匂いする～」

玲於「それたぶん自分の匂いじゃない？笑」

A「そんなわけないでしょ笑」

本当に佐野くんのお家いい匂い。

佐野くんの匂いみたいで。