君が残したもの《亜_於》 (ページ32)

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これからページ32

佐野くん..こんな面倒なことに巻き込んでごめんね。

わたしの..わたしの気持ちのせいで。

そんな罪悪感を感じながらトイレから戻る

玲於「Aちゃん、おかえり。じゃあ帰る？」

A「うん、帰ろ」

そのまま佐野くんお会計もしないで出ていくから

A「佐野くん！お会計は？笑」

玲於「もうし終わった。はい、帰るよ～」

え、。

いつのまにお会計完了とかすごいかっこいいじゃん。

A「え..ありがとう。ごちそうさまでした。」

玲於「いえいえ、また行こうね～。」

わたし..本当にこれでいいのだろうか。

だって、亜嵐いるし、

玲於「Aちゃん、そんな悩まなくて大丈夫。俺が..いけないから」

俺がいけない？そんなことない。

だって、まず、わたしが..

惚れたんだもん。

A「佐野くんのせいじゃない、わたしのせいだから、」

玲於「でも最初に俺が..惚れたから」

歩き出しながら急に立ち止まってわたしの顔をみる佐野くん。

A「わたしも..結構はじめから..惚れてたよ」

玲於「絶対俺だわ、てかさ、もうさ、ほんと好き、そうやってさ、俺の顔みて照れながら言うとか..ほんと常習犯。」

A「..照れるんだけど」

玲於「はあ、まじ俺はじめてあの会社で良かったって思ったわ」

駅からは遠いけど、毎日優しい方とお仕事させてもらえるし、なによりも

A「毎日会えるもんね、」

玲於「..そうそう、毎日もう朝イチで会いに行く」

A「..わたしが会いに行くよっ」

玲於「わーもうめっちゃ仕事はかどるわ～」

A「ほんとに？そんなに？」

玲於「すっごいほんと。」

わざわざ上に上がるのはきついけど

佐野くんに会うためならいくらでも。

玲於「Aちゃんおうちどこ？送るよ、」

A「向こうの方！笑」

玲於「もうちょっと詳しく..笑」

PurrrrrrPurrrrrr

あ、亜嵐から電話。

A「ごめん、出るね」

玲於「うん、」

ドキドキしてる気持ちを押さえながら電話に出る