君が残したもの《亜_於》

好きってこと ページ24

佐野くんと別れて仕事場に戻る







ルカ「あ、Aおかえり！」




A「あ、ルカ。ただいま。」




ルカ「ちょっと来てこっち、」




A「え？なに？笑」







って言って連れてこられる休憩室



あ、さっき言おうとしてたことかな。








ルカ「あんた彼氏いるよね？」




A「うん、いるよ、亜嵐。」




ルカ「佐野くんのこと好きでしょ。」







え..？


わたしが佐野くんのこと？



でも言われれば心当たりがあって







A「好き、かも」




ルカ「多分佐野くんも好きだよ、だから両思い。」




A「え？」




ルカ「でも、ダメだよ、付き合ったら。浮気しちゃダメ。好きって伝えてもいいけど。浮気しちゃダメ」




A「ねえ、なにいってるの」




ルカ「絶対に亜嵐君にばれちゃダメだよ。好きなこと。佐野くんのこと好きなら、佐野くんのこと諦めな。あっちにも彼女いるんだよね？」




A「..うん」




ルカ「もし..全てを捨ててでも佐野くんと会いたいなら」




A「え？」




ルカ「ごめん、急に。なんでもないよ。」




A「ん？え？だって、」




ルカ「仕事に行こう」







亜嵐を捨ててでも佐野くんと付き合いたい？


そう言われればそうかもしれない。


佐野くんといれば全てを忘れられる気がして大好きで。


あの笑顔も。あの声も。全て。





全てをわたしのものにしたいって思う。





大好きな親友なマリを捨ててでも


大好きだった亜嵐を捨ててでも



佐野くんと会いたい。


カップルなことしたい。



佐野くん。佐野くん。



大好きだよ。





もう、亜嵐なんて捨てていい、


亜嵐なんてどうでもいい、




だから佐野くん。



こんな最低なわたしに


寄り添って




Aちゃん大丈夫？なんて言ってよ




あの大好きな笑顔で、声で。




ねぇ、佐野くん。

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