サノカノジョ2

寂しい ページ13

Aside





わたしの仕事は最近はライブのことばっかりで(玲於もそうだけど)

中々会えない日々が続いてる。

わたしが休みの日は玲於が仕事だし

逆にわたしが仕事だったら玲於は休み。


お互いに忙しくて。

きっと今日も玲於はライブの打ち合わせ。

だから今日もひとりでご飯。


はぁ..E-girlsも忙しいみたいだし

誰ともご飯行けなくて寂しい..


ひとりだから手抜きご飯作って

ひとりでテレビ見ながら食べる。




『え！これ、意外とおいしい』




手抜きで作ったはずなのに意外とおいしかったこのおかず1品。





「ただいま〜」




求めてた声が突然聞こえて

びっくりして玄関まで行くわたし。




『え！玲於！今日遅いって言ってたじゃん！』


「ふふ、なくなったの。嬉しいっしょ」


『..ご飯ないよ』


「ご飯いいからとりあえず喜べよ。笑」


『ふふ、嬉しい！』




って玲於に抱きつく。

はぁ、この感じ久しぶりすぎて涙出そう。




「んー..いい匂い」


『玲於の匂い好き』


「俺はAの匂いが好き」


『あは、大好き』





んー玲於の心臓の音聞こえてきて

安心する。玲於だ。あの佐野玲於。





「で、ご飯は？笑」


『あ、わたしの食べ残りなら。笑』


「んーそれでいいわ。笑」




わたしの食べ残りを主食にするひと、

あとにも先にも玲於だけ。




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