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束縛、嫉妬。
生々しくて仰々しくて、とても自分に当てはまるものではないーーと思ってしまう。
美菜都はそんな真衣を見て、深々と溜息を吐いた。
「なんだかなあ・・・アンタ本当、呑気過ぎて心配な時あるわ」
「呑気なんじゃなくて、美菜都ちゃんが大袈裟過ぎなんだと思う」
「大丈夫？
毒舌園芸ジャージに毒吐かれ過ぎて、普通の間隔が麻痺してない？
ちゃんと言い返すとかしてるの」
「だから米津さんも、365日毒吐いてるわけじゃないって・・・」
どうも美菜都は、過去のやり取りのせいで、玄師に良い印象を持っていないようだ。
無理もないが、真衣としてはやや複雑である。
「優しい時は、ちゃんと優しいよ」
「DV被害者の女性は、大抵�爐任發△凌諭⇒イ靴せ�もあるの�瓩辰童世Δ茵�
美菜都はペンケースからシャープペンシルを取り出して、カチカチと芯を出す。
「単に私はさ、ただでさえ年離れてるんだから、一方的に言われっぱなしの関係になってないか心配なわけ」
「大丈夫だよ。
それこそ米津さんは大人だもん。
変に引きずったりしないし、私の方が甘ったれて迷惑かけてる感じだよ」
「本当？」
「本当。
あ、ほら。
米津さんからだ」
噂をすれば、というやつか。
机に置いたスマホが震え、玄師からの着信を伝えるメッセージが出る。
そう。
誰が悪いという話ではないのだから、いつまでもくだらない言い争いなど、するべきではない。
真衣は軽い気持ちで、画面をタップする。
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隠し立てされた事自体が気に食わないだけ��
真衣はその文面を、穴が空く程凝視した。
「同じ話を、何度蒸し返す気じゃー！！」
・
・
大人の方が物分かりが良いなんて、嘘っぱちだ。
スマホという電子機器を介しても、互いの主張は変わることなく、顔を合わせても険悪になりそうだった。
だから玄師の部屋に近寄らない日が続いた。
私は意地になっているのだろうか。
でも、嫌なものは嫌だ。
3日目辺りで葛藤が出てきたが、かと言ってこちらが全面的に折れるのも嫌なのだ。
だいたい過去に慎也が真衣に告白した事など、玄師は全く知らない筈である。
ということは、本当にただの男友達に対して玄師は口出ししてきたということ。
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作者名：井原 | 作成日時：2023年2月28日 3時
