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ゲストルームに1晩泊まり、マンションの周辺を案内して、日曜の夕方に義母は帰って行った。
「今度はお父さんも来たいと言ってるのよ」と、義母は夫に言った。
「写真ができたら送ります」と真衣は言った。
駅で見送りを済ませ、3人でマンションに戻った。
「お前さ。
あのタイミングで『写真送る』とか言うなよ。
�猴茲襪吻瓩辰童世辰討襪澆燭い犬磴覆い�」
「そういうつもりじゃなかったんだけど」と、真衣は言った。
本当にそういうつもりは無かったのだが、言われてみれば、そうだったかもしれない。
息子は祖母と遊んではしゃぎ疲れたのか、子供用布団の中で寝息を立てている。
夫が風呂に入っている間に、真衣は出張鞄に1泊分の荷造りをした。
湯上がりの夫に「はい」と小ぶりの鞄を渡すと、夫は「うん」と受け取り、そのまま寝室の隅に鞄を置いた。
「お袋が、2人目はどうすんのってさ」
体に腕を回され、真衣は「そうね」と曖昧に呟いた。
そして「広島って何があるの」と聞いた。
夫は真衣の言葉を聞き、緩やかだった動きを完全に止めた。
「広島市民球場とか、原爆ドームとか」
「他には？」
「宮島」
「それだけ？」
「よく知らないよ、仕事で行ってんだぞ。
どうしたの急に」
「今度、私も行ってみようかと思って。
誠と一緒に」
「いいね」
それを合図に、2人は身体を交えた。
夫の動きに合わせ、真衣は小さな声を息に紛らせることに腐心した。
わざとらしくないかと考え、馬鹿みたいだと可笑しくなる。
口先だけで微かな声を出してみせながら、真衣は笑った。
終わると「シャワー浴びてくるね」と夫の唇に軽くキスをし、風呂場に行って彼の体液をさっさと掻き出し、洗い落とす。
排水口へ向かう湯の流れを見ていると、ひどくスッキリした気分になった。
・
・
翌日の夕方にチャイムが鳴った。
宅配便だろうと思ってインターフォンの画面を見ると、一が立っている。
「上がって下さい」と真衣は言い、マンションのエントランスと玄関のドアのキーを解除した。
「パパ？」
DVDを見ていた息子が無邪気に尋ねた。
「ううん」と真衣は言った。
ドアの開く音がし、一が自分の家のように堂々と入って来た。
「はい、これ。
広島土産」
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作者名：真 | 作成日時：2022年11月16日 21時
