さんじゅうにーい ページ32
チソンくんはドンヒョクなら私の全てを受け止めてくれるって言ってくれていたけど、本当にこんな最低な女を受け止めてくれるのか心配でいた。
いや、そんな心配する資格なんて私にないか…
今日はドンヒョクに話をするために自分の家に呼んでいる。
この大好きな仕事も辞める覚悟でしっかり話し合わなきゃいけないよね。
HC「おじゃましまーす」
『いらっしゃい』
普段と変わらない様子で部屋に入ってくる。
どんな話をするかなんて気づいてるはずなのに…
ドンヒョクがお気に入りのソファーに腰を下ろすと、ここに座ってよと隣をぽんぽんと叩く。
寂しそうな表情で私を見つめるドンヒョクを見ると心が痛くなって、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
言われた通りに隣に座るとすぐに香水の香りに包まれる。
今日はこの香水なんだ…なんて呑気に考えてる自分に少し腹が立つ。
『…あ、あのね…ドンヒョク…』
HC「待って……まだ何も言わないでっ…もう少しだけ、このまま抱きしめさせて…」
抱きしめる力が一層強くなる。
それに応えるように私もドンヒョクの背中に腕を回す。
きっとこれが最後になるから。
しばらくこの状態のままで先に口を開いたのはドンヒョクだった。
HC「…俺さ…最初から分かってたんだ……Aは俺のことを好きじゃないって。ジェミナのことを好きなのも知ってた。
でもAは俺の告白を受け入れてくれた。
だから、絶対幸せにする、絶対に守るって決めたんだよ。
ジェミナの高校のときの話は知ってる？」
『…ううん』
HC「そっか…この話をしたからってAの気持ちが俺に傾いてくれるなんて思ってないけど最後の悪あがきだと思って聞いてよ……」
それから初めてジェミンの高校時代の話を聞いた。
ただ淡々と話すドンヒョクは当時のことを本当によく思ってないんだなってことが伝わってきたのと同時に、その優しさがまた私の心を締め付けた。
こんなに友達思いの優しい人の気持ちを私は踏みにじったんだ…
そのままジェミンの話を聞いた私だけど、なぜか悲しい気持ちにもイヤな気持ちにもならなかった。
ほんと、自分のこういうところが嫌い。
HC「…てことがあったんだ。……あー、俺ほんと性格悪いな…最後にこんなこと言って…」
『そんなことないよっ…』
ごめんな、なんて言って項垂れるドンヒョクを私は見てることしかできなかった。
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まろん*(プロフ) - コギデスさん» 初めまして🙌やっぱりチソンくんのピュアっピュアも捨てがたいですよね🤔 (2022年2月10日 17時) (
レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん*(プロフ) - エマさん» 初めまして🙌ドロドロ好きとは私と趣味が合いますね😊 (2022年2月10日 17時) (レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん*(プロフ) - まいこさん» 初めまして🙌私の得意なドロドロ…頑張ります(◍′◡'◍) (2022年2月10日 17時) (レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん*(プロフ) - リュイさん» 新しい扉を開くお手伝いができて嬉しいです(´﹀`)病み病みジェミンくん良いですよね、私もお気に入りです🤭 (2022年2月10日 17時) (レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
コギデス(プロフ) - まろんさんはじめまして(TT)チソンのピュアピュアの方を見てみたいです(TT) (2021年10月3日 10時) (レス) @page34 id: bd734caa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろん* | 作成日時：2021年1月26日 23時
