にじゅうはーち ページ28
軽くキスをした後、やっぱり少し無理をしていたのか私に倒れ込んで苦しそうにするジェミン。
私の首元に顔を埋めて服をぎゅうと握りながら赤ちゃんのように抱きついてくる。
首元に触れている顔の感じからまた熱が上がってきてるみたいだった。
『ジェミン、1回ベッドに横になろう？』
「…うんっ……」
ゆっくりとジェミンをベッドに下ろす。
いつもは私が私じゃなくなるような気がして容易に近づけない存在だけど、ここまで弱っている姿を見てしまったら放っておけない。
ジェミンを横にさせてからふと思い出し、自分のスマホを確認してみるとドンヒョクからの連絡が数十件も届いていた。
どれも私とジェミンの関係を心配するような内容ばかりで返信に困っていると上からスマホを取り上げられてしまった。
「ヘチャナのことなんて考えなくていいから……今は僕で頭いっぱいにしてっ…」
『っ……あ、お、お腹空いてない？朝から何も食べてないんだよね…？』
「…少し空いたかも……」
『分かった、宿舎にある食材使わせてもらうね…あと、体温計とタオルも持ってくるから少し待っていられる？』
「うん」
ジェミンの雰囲気に呑み込まれそうになって慌てて部屋から出る。
メンバーが戻ってくるまでしっかり看病をしていられるか段々不安になってきた…
自分の気持ちをしっかり持たなきゃ。
このままジェミンに持っていかれたらだめ…だめなんだよっ……
気持ちを切り替えて宿舎の冷蔵庫を開ける。
ご飯はあるみたいだから簡単にお粥でも作っていこうかな…具合が悪い時にはお粥が1番だよね。
1人で静かにお粥を作っていた時、突然後ろに気配を感じて振り返ると顔を真っ赤にしたジェミンが立っていた。
『ジェミンっ…！？待っててって言ったじゃん…』
「ごめっ……1人でいるの…寂しくてっ…邪魔しないからここに居させて…」
熱でうるうるした瞳でお願いされたら断れる訳もなく、結局私の腰に手を回した状態で一緒に居ることになった。
首筋にあたるジェミンの熱い吐息が少し擽ったくて変な気持ちになる気がする。
普通に立ってるだけで辛いはずなのに何を言ってもこのままでいいって…
『お粥、できたよ…部屋戻ろっか？』
「うん」
『私これ持たなきゃいけないから1人で歩ける？』
「うん」
考えれば考えるほどジェミンが今何を思っているのか分からない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まろん*(プロフ) - コギデスさん» 初めまして🙌やっぱりチソンくんのピュアっピュアも捨てがたいですよね🤔 (2022年2月10日 17時) (
レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん*(プロフ) - エマさん» 初めまして🙌ドロドロ好きとは私と趣味が合いますね😊 (2022年2月10日 17時) (レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん*(プロフ) - まいこさん» 初めまして🙌私の得意なドロドロ…頑張ります(◍′◡'◍) (2022年2月10日 17時) (レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん*(プロフ) - リュイさん» 新しい扉を開くお手伝いができて嬉しいです(´﹀`)病み病みジェミンくん良いですよね、私もお気に入りです🤭 (2022年2月10日 17時) (レス) id: dc89e45ba6 (このIDを非表示/違反報告)
コギデス(プロフ) - まろんさんはじめまして(TT)チソンのピュアピュアの方を見てみたいです(TT) (2021年10月3日 10時) (レス) @page34 id: bd734caa37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まろん* | 作成日時：2021年1月26日 23時
