【ハイキュー】縁下のいとこちゃん (ページ7)

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5話ページ7

夢主side

それからというもの、私は料理に夢中になった。

おばさんに料理を教えて貰いながら、最初はご飯を炊くことと味噌汁を作ることを覚えた。

それから色んな料理を作って自宅に持ち帰り、家族揃って食べたり、朝ごはんで食べたりしていた。
(食材代は、お母さんがおばさんにこっそり渡していたことを大きくなってから知った。お母さんもおばさんも、見守っていてくれてありがとう。)

おばさんが手伝わなくても(そばで見てくれてるが)1人で作れるようになってきたある日の冬、いつも通り学校へ向かっていた。その途中で友達に会った。

友1「あ、Aちゃーん！！」

『友1ちゃん！おはよ〜』

友1「おはよ！あのね、これお母さんと作ったからあげる！」

そう言って手渡されたのは、チョコチップが入ったカップケーキだった。

『え、ありがと〜！美味しそ！でも、なんで急に？』

友1「ふふん、今日はバレンタインだからだよ！」

「友チョコいっぱい作ってきたの！」と、手提げカバンの中にいくつか入っているカップケーキを見せてくれた。
目からウロコだった。料理はご飯だけじゃない。スイーツもあったんだと。そして、スイーツなら誰にでも渡せるしたくさん作れるじゃん！と。

『ありがと！！』

わくわくしすぎて急に走り出してしまった。
友達もびっくりして「え、ちょ、」と戸惑っている。

その声に我に返り、後ろを振り向いて『今度お礼作るね〜！』と手を振り、また走り出した。

あぁ、何を作ろう。誰にあげよう。

頭の中はそれだけだった。

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