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25話 ページ27

夢主side

研磨「チカちゃん?は、ゲームどこまで進んでるの?」

『えっとね〜、確か〇〇村まで行ったよ』

研磨「じゃあその村の俺は次の次の次くらいかな」

『めっちゃ先じゃん笑』

雑談しながら研磨は器用にゲームを操作している。

研磨「そういえばチカちゃんって誰?」

『チカちゃんはね〜私の従兄弟(いとこ)だよ!』

研磨「へ〜、従姉妹(いとこ)なんだ。(女の子なのに)こういうゲームするの珍しいね」

『?そうかな?周りの子は結構してるけど、、』

研磨「そうなんだ、、地域で違うのかもね。」

『そうかも?』

研磨「そういえば何処に住んでるの?あんまりこの辺では見ないよね」

『宮城県だよ!あれ、言ってなかったっけ?』

研磨「え、聞いてない。宮城県って何処だっけ」

思っていたより遠そうな地名が出たため焦った様子の研磨。どうやら言ってなかったらしい。

『ん〜、なんか上の方だよ!ここから新幹線で2時間くらい?』

研磨「すごい遠いね、、」

ちょっとショックを受けてるように見える研磨。もしかして、、と思い覗き込みながら聞く。

『寂しい?』

研磨「!」

驚いたようにこちらを向いた研磨。

『なんちゃって笑』

研磨「うん、そうかも。だから、こっち来た時はまた遊びに来てね」

今度は少し口角を上げてそう言った。

『え、、』

突然のことに驚き何も言えず、数秒間の沈黙が。
いたたまれなくなったのか、しどろもどろに研磨が声をかける。

研磨「そろそろ帰った方がいいんじゃない?」

時間をみると、いつもなら夕飯の準備をしている時間だ。

『あ、ほんとだ!そろそろ帰るね!』

急いで玄関の戸を開け、振り返る。

『ねぇ』

そのまま帰ると思ったのに声をかけられたことで、忘れ物をしたのかと不思議そうな顔をする研磨。これは伝えておこう。

研磨「なに?」

『この前アップルパイの感想聞きに行ったとき、本当は研磨のお母さんが家に居ないこと知ってたの』

研磨「!」

『仲良くなれるかは分からなかったけど、それでも話してみたかったんだ。だから、ありがと!』

勇気が出なくて帰ろうとしてた私に声をかけてくれて。
また来るように誘ってくれて。
私は気持ちが伝わるように、とびきりの笑顔で言った。

『じゃ、また遊びに来る〜!』

と、急に恥ずかしくなり私は言い逃げした。

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作者名:あじこ | 作成日時:2024年2月22日 7時

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