【ハイキュー】縁下のいとこちゃん (ページ21)

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19話ページ21

夢主side

アップルパイはほとんど配り終わり、残り1件行けるかなとなったところで、先程話題に上った家に着いた。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『すみませ〜ん！』

祖母「近所のものですが、少しおすそ分けに来ました〜」

ドアホン越しに声をかけると、猫みたいな顔の、ニコニコした優しそうな人が出てきた。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
孤爪母「は〜い！あら、宮下さんじゃないですか！」

ちなみに母の旧姓は宮下である。

祖母「急にごめんなさいね〜。孫のAが夏休みの間来ていて、一緒にアップルパイ作ったのよ〜！作りすぎたから、良かったら貰ってくれる？」

孤爪母「とっても嬉しいです〜！アップルパイ、息子が大好物で！Aちゃんも、ありがとうね！」

『良かった！一生懸命作ったので、食べてくれると嬉しいです！！』

孤爪母「あら〜、丁寧にありがとう！Aちゃんは何歳なの？」

『へへ、もうすぐで8歳！』

孤爪母「！じゃあうちの息子と同い年だわ！ちょっと、研磨〜？」

同い年と分かるや否や、2階に向かって声をかける。

研磨？「なに、今いいところなのに、、」

落ち着いていてゆったりした声が2階から聞こえた。

孤爪母「何って、宮下さんがアップルパイおすそ分けしに来てくれたのよ！お礼言いなさい！」

研磨？「！アップルパイ？」

アップルパイと聞こえてすぐに階段を降りてくる音が聞こえた。

研磨？「おばあちゃん、アップルパイありがとう」

降りてきてすぐ、うちのおばあちゃんの方を真っ直ぐ見てお礼を言う、私より少し背の小さな男の子。一見無表情に見えるが、目はとてつもなくキラキラしていた。きっとアップルパイが余程大好きなのだろう。

そしてその目が私に向くと、体がピシッと固まり、

研磨？「え、誰、、」

と、小さく言った。