12話 ページ14
夢主side
『って、あぁ!!』
及川、岩泉ビクッ
私が急に大声を出したせいで2人とも肩を揺らしていた。
でもそんなことを気にしている場合ではなかった。
なぜなら、私がここまで来た意味を思い出したのだから。
私は、ここにバレーをしにきた訳ではない。
私が作ったものを食べて素直な意見を言ってくれそうな人を探していたのだ。
でももう辺りは夕暮れ。公園を見渡せば、周りの子供達はいつの間にか帰り支度をしている。どうしよう、、、
私が急に不審な動きをしだしたからか、心配して岩泉達が話しかけてくれた。
岩泉「お、おい。急にどうした、大丈夫か?」
及川「もしかして、帰り道わかんない?」
岩泉「!そうか、そういえばこの辺で見ない顔だな」
『いや、帰り道は分かるんだけど、、、あ!』
ここで気がついた。いや、むしろなんで思い付かなかったんだ。2人に頼めばいいんじゃん!
『ねぇ!2人はいつもここで練習してるの?』
岩泉「いや、俺らバレークラブ入ってるから。」
及川「月、水、金、土曜日はクラブ行ってるよ。でも他の日はだいたいここで時間ある時に集まって練習してるよね〜」
岩泉「おう」
『へぇ〜!じゃ、また来てもいい?』
及川「!もちろん!」
岩泉「またバレーやろうぜ!」
『うん!もうちょっと上手くパス出来るように練習しとくよ!お願いしたいこともあるし』
及川、岩泉「?」
不思議そうな顔を浮かべた2人に、私はニシシと笑い、
『じゃあ、また来週来るね〜!』
と、手を振りながら家路に急いだ。
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作者名:あじこ | 作成日時:2024年2月22日 7時