11話 ページ13
夢主side
そして、3人でパス練習をしているのだが。
『あっ!』
ポーンと、ボールがあらぬ方向に飛んでいく。
『もー!また私だ!ごめん!』
そう言ってボールを取りに行く。
及川「おしい!手はこうだよ!もう1回やってみよ!」
岩泉「腰は落としてな!ゆっくり投げるからボールよく見てみろー!」
『これ2人練習になってなくない?私1回ベンチから見てるから2人でお手本やってみせてよ!』
岩泉「そうだな、結構時間も経ってるし。ちょっと休め」
そう言ってはじめは頭をぽんぽんと撫でてボールを受け取り、とおるの方へ向かった。
私はベンチに座りながら2人のラリーを見る。流石にラリーが続かなさすぎて悔しいし、2人にも申し訳ない。もうちょっと出来るようにならなきゃ。
そして。しばらく見てて分かったことがある。
『ねぇ!そろそろ混ぜてもらってもいい?』
及川「!もちろん!やろやろ!」
岩泉「あんま無理すんなよ〜」
『お手柔らかに〜!』
ふー。集中してボールを見る。はじめからとおるへ。
そしてとおるから私へ。ボールが来る。そして_
ポン_
『あー!めっちゃおしい!!いけたと思った〜』
はじめのもとには届かなかったが、そのボールはまっすぐ前へと飛んだ。
及川「えー!!すごい!なんで!?」
岩泉「綺麗に前に飛んだな、、」
2人はびっくりしたようで、目を丸くしていた。
『ふふん、私だってただ休んでたわけじゃないんだから!』
まぁ、外しちゃったけどね。でも、
『とおる達見てて気づいたの。私、腕だけで取ってたな〜って』
及川、岩泉「「!」」
『だから今回は、腕だけじゃなくて身体ごと支える感じでやってみたの!』
及川「すごいすごい!そんなの見ただけで気づけるなんて!!ね、岩ちゃん!!」
岩泉「おう、こんな短期間でコツ掴むとか、、やるなA」
2人ともキラキラの目をして詰め寄ってきた。あぁ、この目には見覚えがある。この目はまるで__
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作者名:あじこ | 作成日時:2024年2月22日 7時