気づいてた ページ7
俺は本田剛文
人間....ではない。
コウモリ人間だ。
今日、新しい執事が赴任してきた。
そいつの名前は、吉原雅斗。
こいつは僕の親友だ。
向こうが俺に気づいとるんかは
分かりませんけども。
僕は気づいてますよー
あいつがここに来た理由...
A様の血を貰いにって言っとるけど
本当は違う。
まぁ、それはいずれ分かる。
あ、今あいつがA様の部屋に入った。
しばらくして、A様が出てきた。
随分と怒っている様子だった。
「A様、吉原がどこに行ったか知りませんか?」
あえて聞いてみる。
「知らないわよ。あんなやつ。」
たいそう怒っておられるようで
足早にその場を離れられたA様
ちょっとして、吉原雅斗が出てきた。
俺は知らないフリをして話しかけた。
「吉原、どこ行ってた。」
というと、吉原はこっちを向いて
「少し、A様のところに挨拶をしておりました。」
と言った。
「そうか。A様に迷惑かけるんじゃないぞ」
そう言い、俺は立ち去ろうとした。
すると、吉原は俺の腕を掴んできた。
「なんだ、吉原。」
「いえ...本田さん...何処かでお会いした事がある気がするのですが...」
こいつ、気づいてるな。
俺はそう思い、メガネを外して
雅斗の目を見た。そして、こう言った。
「なんや、気づいてたん。雅斗。」
そう、親友の吸血鬼、雅斗に。
更新遅くなってすみません!!
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作者名:ぽむぽむ | 作成日時:2017年4月17日 0時