ぼくときみは。(緑) (ページ4)

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やっぱりページ4

怪しく、美しい笑顔で微笑んだ。

「あなた....！！」

「どうかされましたか？A様。」

雅斗が不思議そうに聞いてきた。

その様子を見ていると、

あれは本当に夢だったんだと思い始めた。

「いや、何でもないわ。」

「左様でございましたか。」

と再び微笑む吉原雅斗。

では、昨日の男は誰だったんだろうか。

「吉原はA様のお世話係になります。」

と本田。

「え。本田はどうなるの？」

「私もお世話係ですよ。二人体制です。」

「あぁ、そういうね。」

なんだか納得。

「では早速、お食事も終わりましたし、
お着替えの方を。」

と、吉原がいう。

「ええ。分かったわ。」

私はそういい、部屋へ戻った。

鏡を見てみた。

首筋には、くっきりと、

二つの赤い傷があった。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｶﾞﾁｬﾝｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

「よーお、プリンセスさん」

音がしたと思えば、窓には吉原雅斗。

「あなた...どういうつもり」

反抗的な目で見つめる。

「ちょっとちょっとー落ち着いて」

吉原雅斗はのほほんとしている。

それが私を腹立たせて仕方が無い。

「あなた、さっきまでリビングに居たじゃない」

「俺？居なかったよ？リビングなんて。」

「嘘おっしゃい。」

「なーんだ、つまんねーの」

そう言うと、こっちに近ずいてきた。

「俺のは吉原雅斗。お前の血をもらうために来た。」

そう言って、雅斗は私にいわゆる

"壁ドン"をしてきた。

なぜか、不正動脈のような、

心臓の高鳴りを覚えた。