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7眼鏡と包帯 ページ8





Aが探偵社を後にし、数刻の事____




「彼奴は人見知りではないが、友達と遊びに行くなんて一度も言った事が無かったな」



国木田が「嬉しい限りだ」とパソコンを叩きながら、呟く


そんな国木田を側に顔を見合わせニヤついた男女が




「国木田君は鈍感というか天然というか……ほんっとうに鈍いなぁ」


「そうですわ‼隣室のお友達、しかも男性だなんて、恋の予感しか有り得ません」



ナオミの言葉に国木田がピクリと動き、二人はそんな国木田の様子を見て黄色い声を飛ばす




「国木田君、嫉妬はいけないよ。妹の恋路、見守るのも兄の務めだ」


「彼奴は大学に入ったばかりだぞ?色恋にうつつを抜かして、勉学に身が入らないなど言語道断だ」




実をいうと、Aは国木田を騙している

高校三年、最後の年に遊び呆けたAは当然だが、不合格

流れるような嘘の末、安直に騙された国木田



その一部始終を知っている太宰は愉しげに其れを眺めているだけである



「其れじゃあ国木田さん、私が確かめて差し上げますわ‼……楽しいお祭り、Aさんの恋のキューピッドに私はなります‼」



「ナ、ナオミ、Aちゃんにも悪いし其れは……」



胸を張り、国木田に力説するナオミを宥める谷崎



「じゃあ頼んだぞ」


「国木田サン⁈」



国木田の返答も予想外なものであり、ナオミはその作戦を実行する事に


そんな作戦の片鱗も知らぬAは借りた浴衣を持ち、悠々と帰路を辿っていた

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作者名:紺珠 | 作成日時:2018年9月8日 20時

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