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11 二卵生双子 8 ページ11

翌日はジョンハナが店に来た。


「昨日 どうだった?」

いつものカウンター席に座りながらキャラメルフラペチーノを飲んでいる。

「久々に会えて良かったよ」

スングァナが言った。

「Aと話しまくったらしいじゃん?」


ジョンハナが私を見て言ったせいで、目が合った。
同時に心臓がドキッと鳴る。


『話しまくってないよ、そんな』

「Aキャラペチ作れるんだね」

『あれはジスさん限定かな』

「俺には作ってくれないの?」

『えー…』

「お前のは俺が作る」


どう返すか迷っていたところをすかさずスングァナが入ってくれた。

「毎日ぶーちゃんの〜?」

「なんだよ、文句あるか」

「んーん、全然♡」


「よし」と頷くスングァナをニコニコして見つめてるジョンハナ。

しかし目線を再度私の方へ向けた。



「A ジスのこと気に入った?」

『…は』


その唐突な質問にスングァナも私に目をやる。

『き、気に入ったってなによ』

「好きになっちゃったんじゃないかなって」

『ハアッ?!』


一瞬スングァナの方に目を向けた。

苦笑いだ。というか顔ひきつってる…?


でも私は、

『ないないないない』と顔の前で手の平を左右に振りまくった。

好き って何よ…なんで私がジスさんを…。


「ないの?」


聞いてきたのはスングァナだった。

『ないよ〜 カッコイイなとは思ったけど』

「…ふぅーん」


顔をコクンコクンして私を視界から外した。

…なんでなんかホッとした顔してるのこいつ。



「Aのタイプっぽいからアイツ
絶対惚れてると思ったのにな〜」

今度はジョンハナだ。

『あまいね、惚れっぽいわけじゃないのよ私は』

でも私はそうやって笑い飛ばした。



「まあ、ジスをよろしくね。」


キャラメルフラペチーノにさしてある緑のストローをいじりながらジョンハナは言った。

私は『もちろん』と微笑んだ。
スングァナも ふはっ と笑った。




また1人 常連さんが増えた。

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作者名:ぶー | 作成日時:2015年10月27日 20時

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