７ 二卵生双子 ４ ページ7
２人の男の人が来店。
「いらっしゃい」
「やっほ」
そのうちの１人はジョンハナ。
彼の横には焦げ茶の髪色で左耳にへリックスを開けている人がいた。
彼が…
「弟のジス よろしくね」
ジスさんはジョンハナに紹介されたあと
「どうも」
とペコリと頭を下げた。
「久しぶりジスくん」
「ぶーちゃん 久しぶり」
スングァナが軽く挨拶を交わした。
ジスさんもスングァナのことをぶーちゃんと呼ぶらしい。
「初めまして ハンソルっていいます」
「初めまして」
ハンソルくんも同様に。
ジスさんは微笑んでる。
「…A？、…おい A！」
『えっ！、あ、』
そんな中私は無意識にボーッとジスさんを眺めていた。
スングァナの声にハッと我に返る。
『は、はじめまして Aと申します』
しっかり９０度お辞儀。
「初めまして」
ジスさんはまた微笑んでくれた。
どうしよう すごいすごいカッコイイ！！！！！
さっきから見てれば
整った顔立ちに細い体！甘い微笑み！いかにも清純そうなのに左耳にはピアス！
めちゃめちゃカッコイイ…
ジョンハナと並んでみるとどことなく雰囲気似てる。
つい見惚れてしまった…。
「何か飲んでく？」
スングァナが２人を促した。
「いや、今日はいいや 引っ越しのダンボールとか整理しなきゃなんなくて」
と ジョンハナが言った。
「そっか…大変だな…」
「明日また来るよ ぶーちゃん」
残念そうなスングァナにそう言って励ましたのはジスさんだった。
明日また来る の言葉に私は、
『ほっ、ほんとですか？！』
と舞い上がってしまった。
そしてみんなの視線は私の方へと向けられる。
「はい また来ます」
ジスさんはニコニコしてる。
『まっ、待ってます！』
そして ふははっ と笑った。
あぁあ…またまたカッコイイ…！！
「じゃあ俺達行くね」
「うん また明日」
美男双子は店を出ていった。
「A〜…」「Aさーん…」
その後すぐに、スングァナとハンソルくんにジロリと睨まれる。
『な、なによっ』
「お前ほんと顔に出るよな」
「ほっぺ赤かったし」
「舞い上がりすぎ」
「明日大丈夫？」
うっ、なんだこの集中攻撃…
『だっ大丈夫よ！』
攻撃を交わしたつもりで
舞い上がった心を落ち着かせて仕事に戻った。
スングァナの私を見る目が
少し悲しそうだったとも知らないで。
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作者名：ぶー | 作成日時：2015年10月27日 20時
