【HUNTER×HUNTER】一筆遊戯【男主】

遊戯25 ページ30

「ｯふー…」

近場に円を描き、再スタート。
相手の気配を察知しつつ行動を先読みすることがキーとなる。

転送先が一方的となることは“無駄撃ち”が致命的となる。
まぁ、カウンターを狙うならの話だが。

とにかく“相手の行動把握”は俺の新たな戦闘スタイル構築に必要不可欠なのである。


スーｯと半径3m程度に“エン”をはる。


「…ふぅん♠️」

『さ、どこからでも。』


俺の言葉ににやりと笑うヒソカ。
“それじゃあ遠慮なく♥️”ということなのだろう。

──ﾋｭﾝｯ

『…っしょっと。』


その場から動かず一気に三弾。
円のストックはゼロ。
ここからが本番────。


─ﾋﾞｭｯ


不意に目の前からヒソカの姿が消える。
……ｯ！右！


『後ろ！』


右から来る石の軌道に円を描き、そのまま後ろに円を描き転送。

円が淡く光り、脱出遊戯が発動。
予想通り後ろにヒソカ。
ヒソカの頬には一筋血が流れている。


「まさか一発で当てられるとは♠️」

『お前、早すぎんだよ。
石が俺に着くより先に俺の後ろにいただろ！！』

「(そんなのわかっててもそうそう身体がついてくるものでもないと思うケド…♦️)」


予測もクソもねぇよ！！と騒ぐ俺と
…ふむ。と考えるヒソカ。


「オーケー。じゃあこうしよう♠️
ボクがこれから君を殴りに行く。
それならいいだろ♥️」


何が“いい”のかはよくわからないが
練習になればそれでいい。

少し距離を置き、どうぞ？と手を広げる。


──ひゅんｯ

『……！！』


一瞬で間合いを詰められる。
脱出…いや違う。一筆遊戯ｯ！！

咄嗟にヒソカの足目掛けて小さな円を描く。
円が淡い光を放った瞬間───。


ゴｯｯ


俺の身体が飛んだ。

遊戯26→←遊戯24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す