【HUNTER×HUNTER】一筆遊戯【男主】

遊戯20 ページ23

「はい、終わり」

『ん。ありがと』


結局、イルミに髪を乾かしてもらった。
…てか、ドライヤーどっから出した。


「あーあ、折角いい感じだったのに♥」

と、心底残念そうに言うヒソカ。
うっせーやい！と心のなかで呟く。

…ヒソカ(依頼人)に何かされないか俺は心底心配だ。

まぁ、試験が終わるまでの辛抱だが。


会場には徐々にだが、人が集まり始めていた。




『残り………数分、か？』

「カタカタｯカタ。」


いや、わかんねぇ。
人が集まり始めたことでギタラクルになったイルミ。

意志疎通が難しいです、はい。


「へぇ、でもそのうち来るさ◆
ボクの目に狂いはないし、ね♥」

「……カタ」

「もう…つれないなｧ♠」


あの奇術師野郎が意志疎通出来てるのがほんと、怖い←


残り時間あと僅かになってもゴンやキルアの姿はない。

あいつらはおもしろい奴らだと思ってたんだが…。


『つまんねーの』

嗚呼、終わりかぁ…。
とっとと、遊んどけばよかったかな
そんな思いを込めてため息をつく。


「……来た♠」

『…！』


「〜〜ｯセーフ！！」

終了間際。
出口にはゴンたち一行。
“滑り込みセーフ”というやつだ。


『…へぇ…』

彼らがこんなに遅いと思ってはいなかったが、
ちゃんと合格してくれた。

どうせ遅かったのなんて、一緒にいた豚の所為だろ、多分。


豚(ハンデ)を背負っての合格…ね。


『…ふふっ成長が楽しみ、だね♥』

熟したら俺が─────


「あれ、ボクのだから、ね♥」


渡さないからと言うように
俺に殺気を向けてくるヒソカ。

…まぁ、取らないんだけど。
俺が今、欲しいのは…


『…別にあいつら、(今は)いらない。
今、俺が欲しいのは、お前だから。』

「……ｯ！？///」


試験が終わったら“報酬”、貰えるからな。
……楽しみだ。





あれから、試験の説明があった。

“狩る者と狩られる者”…
それを決める為にプレートをとる。


『……120番』


さっと周りを見る。
…あいつ、か。うん、覚えた。


全員が引き終わると、ボートで移動となった。


『ヒソカ、行くぞ？』

「…あ、うん」


珍しく、語尾にマークがない(っぽい)のを
不思議に思いながら、ボートに乗り込む。

(何、あれｯ////)


──ヒソカの顔が赤かったなんて、知るよしもない。

あけおめですぞ(大遅刻)→←遊戯19

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