#10 野外でクンニ ページ10
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深夜のリビングでは、私らの家族と湧くんのとこの家族が仲良くテレビを見ている。楽しそうに笑うみんなを横目に見ながらも、正直私は気が気でなかった。……だってここの人達は、私と湧くんがおかしな関係にあることも知らないんだよなぁと、少し罪悪感に見舞われたから。
これがきっと年上だったら、多分こんなふうには思わなかった。相手が年下、しかも未成年、そしてジャニーズ。明らかに、私に落ち度があるとしか思えないような展開では?(しかも最初とか私から手コキしてるし、もしバレた時に私が誘ったみたいに思われないかな?大丈夫?捕まらない?)
ちらりと湧くんを見ていると、何だかそわそわしている。……何してんだ?少し不審に思ったのも束の間、急に立ち上がって 私の母親にひとこと。
「 ママさーん、Aちゃんお借りしてもいいですか? 」
『 は?嫌だよ。 』
母「 いいわよ。 」
『 え、いいの? 』
こんな時間に?てか何すんの?
「 だって!ほら、行こう! 」
何故か湧くんに強引に手を引かれて、そのまま部屋を出た。リビングではまだ笑い声が聞こえる中、玄関の扉が開き私ひとり外に連れ出される。
『 ちょ、湧くん…! 』
何故、外!?これからどこかに出かける気?夜風が寒くて湧くんを睨むけど、奴はヘラヘラしていて何かうざい。
『 ね、どこ行くの? 』
「 下のコンビニ。駄目? 」
『 駄目じゃないけど…。 』
湧くんは強引だ。目的地も言わずに外に連れ出してくるから、普通に怖い。今の子って皆こうなの?それとも湧くんだけ?それでも今から家に戻るのも何か違うし、それに湧くんと二人きりになって別に嫌なわけでもない。
「 Aちゃん、手。 」
『 手? 』
「 手だよ手。ほら、 」
察しの悪い私にイラッとしたのか、短くため息をいた湧くんが、無理に私の左手を掴むとぎゅっと握った。しかも指を絡める恋人繋ぎ。……元木湧、しんどすぎるて。
握らされた手のひら、暖かくて心までポカポカしてくる。少し頬がニヤけ、そして赤くなってしまった。
「 ……Aちゃん、照れすぎ。 」
『 うるさいな。 』
「 この前俺に、びっくりするくらいのテクニックで手コキしてきた人とは思えないね。 」
『 湧くん本当にうるさい。…帰るよ? 』
「 あーあー、ごめんね? 」
にこっと笑って、今度は頬にキスをされる。湧くんは、とにかくちゅーが好きみたい。
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ちびくま(プロフ) - そして完結おめでとうございます!本当にFONさんの作品は子宮がぎゅんぎゅんしてきゅんきゅんして終始顔がにやにやしっぱなしで、、、続きが読みたい!という終わり方で…この小説も続編期待しております!!!続編じゃなくても湧さんの小説を是非っ!!!TT (2021年5月11日 23時) (レス) id: 8eeec5b791 (このIDを非表示/違反報告)
ちびくま(プロフ) - 覚えてくださっていて嬉しいですTTはい!実は湧担でして…前は湧さんの小説なんぞ皆無だったのに検索かけてみたらいっぱいでてきてびっくりおったまげです!!! (2021年5月11日 23時) (レス) id: 8eeec5b791 (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - あとがき書くスペースなかったので、こちらにて!皆様読んでくださりありがとうございました!Twitterの方に何件もご感想頂けてルンルンしながら書けました、本当に皆様に感謝です!良ければお帰りの際に高評価ご感想頂ければ幸いです!ありがとうございました! (2021年5月11日 6時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - ちびくまさん» ちびくまさん!?お久しぶりです(::)てっきり佐久間担さんかと思っていましたが、湧くん担さんだったんですね…!そして無事に完結しましたー!!ちなみに続編も作るか悩んでいます(笑)私生活お疲れ様です!コメントありがとうございました! (2021年5月11日 6時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
ちびくま(プロフ) - まさかFONさんが私の1番の推しの湧さんの小説を書いてくれたなんて感動すぎます…TT更新楽しみに待ってます!!!文字数の関係で2つに分けてのコメント失礼致しました! (2021年5月11日 5時) (レス) id: 8eeec5b791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FON | 作成日時:2021年5月1日 23時