『壊さぬように』 ページ10
@
あの後、樹さんから正式に今夜北斗様のお部屋に行くようにと告げられた
樹「なーんだ、もっと遅くなるかと思ったけど、」
樹さんは驚いているけど
私は何のことだかよく分かっていない
「これって早い方なんですか？」
樹「うーん北斗様だけだと思うけど、ほらあの人なかなか心開かないからさ、笑。」
樹「そもそも配膳係に新入りのAを使う時点で異例だなぁとは思ったけど、まさかその日のうちに手を出すとは………よほど北斗様に気に入られてんだな、お前。」
…手を出す、とは
「え、あの、このあと呼ばれる要件って…」
樹「？夜のお誘いだよ」
それってつまり、
「そういうことする、ってこと……ですか？」
それ以外に何があるのかと言わんばかりに
樹さんはがんを飛ばしてくる
どうしよう
「私………初めてなんだけど、」
募っていく不安と恐怖を抱きかかえ
指定された時間になり、北斗様のお部屋の前に向かった
北斗「入れ」
北斗様は、起きていた時とは違い随分と軽装になっていた
緑色の薄い着物は多分寝巻きだと思う
中央にある大きい布団
傍にたてられている屏風
光のない部屋を唯一照らしてくれる蝋燭
部屋にある全てのものが、これから起こることを簡単に想像させる要因となった
北斗「ふふ、その顔はもう何されるか樹から聞かされたようだね」
北斗「…ほら、おいで」
北斗様に手を掴まれ布団に引きずり込まれる
ゆらゆらと燃えるキャンドルが、北斗様の綺麗な横顔を写した
「北斗様っ、」
私の頬に手を置くとゆっくりと顔が近付いてくる
お互いの舌が絡み合い、自然と息が上がる
服の上から胸を強く揉まれる
強弱のつけた触り方に、自然と腰が浮く
初めてだけど、何も怖くない
はずだった
上に乗っかっている北斗様のブツが当たった
朝に見た時よりもだいぶ質量を増したソレは、快感で占められていた私の頭に、一気に恐怖心を与え
北斗「……え、……泣いてる？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます！第1章は闇要素で終わらせたんで第2章はハッピーエンドにしたいなぁとは思ってます(笑)移行先でも宜しくお願いします！ (2020年3月18日 14時) (
レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - oshi8029さん» コメントありがとうございます！こういう作品少ないので好みと言っていただけて凄く安心しました；＿；移行先でも宜しくお願いします！ (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - てこのてこんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるのめちゃくちゃ嬉しいです；＿；移行先でも宜しくお願いします！ (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - 第一部完結おめでとうございます。この作品結構闇がありつつも面白いので次も楽しみです。更新がんばってください！！ (2020年3月14日 16時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
oshi8029(プロフ) - すっごく好みの作品です………！更新楽しみに待っています！ (2020年3月7日 8時) (レス) id: 0e438070ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：FON
| 作成日時：2020年2月26日 5時
