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優吾「そんな、大奥だなんて、」

北斗「断るのか?その男が死んで構わぬと?」

慎太郎「いや、それでも」





「待ってください!」




それで慎太郎が守れるなら




「入ります」




2人の方を見て、にこりと笑う

大丈夫
慎太郎が殺されるくらいなら、私がちょっと体を張るくらい大したことない






北斗「言葉がなっていない。」



前を向くと領主様は口角を少し上げて、私の方をジロリと睨んでいる

有無を言わさぬ高圧的な視線








「………大奥に入らせてください。お願いします。」




正座のまま頭を下げた





北斗「ふふっ、物分りの良い娘だ。おい樹、残りの2人を解放しろ。」

樹「しかし……」

北斗「何だ?ぶつかったの男が殺されないのが気に食わないか?」

樹「いっいえ!すぐに町へ戻します」




行くぞ、と声が聞こえて
2人が部屋から出される







優吾「絶対に助けに行くから」






高地のそんな声が襖の向こうから聞こえてきた



部屋に取り残されたのは、私と領主様





北斗「とりあえず今日は樹に色々話を聞いておけ。仕事は明日からだ。」

「はい」


私が部屋を出ようとすると、
領主様がおもむろに立ち上がった






北斗「おっと……名前を聞き忘れた。娘、名は何と言う?」



「A、です」




北斗「ほぉ…良い名前だ。私は松村北斗。ここの権力者でありお前の主だ。明日から宜しく頼む、A」









そう言って北斗様は私の唇にキスを落とした









 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄









樹「それじゃあここでの暮らしを案内するな!」




あのあと、2人は町に解放されたらしく
しばらく廊下で待っていたら樹さんが来てくれた


案内をしてくれる樹さんはいつもの様に笑っていて、何だか平行世界ではないような気がしてきてしまう







樹「あ、そうだ。俺、田中樹。領主様の従者。」


まぁその中でもトップだけど、と彼は付け足す




確かに城の中にいても彼とすれ違う人達は全員お辞儀をしているし

着ている服も、北斗様よりは高くはないけれど
それ以外の人と比べたら格段に生地は高そうだった








「樹……さん」


樹「そう。間違っても、さっきみたいに呼び捨てで呼ぶんじゃねぇぞ。」



樹さんはニカッと笑うけど
腰に刺さっている刀が怖い







.

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FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます!第1章は闇要素で終わらせたんで第2章はハッピーエンドにしたいなぁとは思ってます(笑)移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - oshi8029さん» コメントありがとうございます!こういう作品少ないので好みと言っていただけて凄く安心しました;_;移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - てこのてこんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるのめちゃくちゃ嬉しいです;_;移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - 第一部完結おめでとうございます。この作品結構闇がありつつも面白いので次も楽しみです。更新がんばってください!! (2020年3月14日 16時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
oshi8029(プロフ) - すっごく好みの作品です………!更新楽しみに待っています! (2020年3月7日 8時) (レス) id: 0e438070ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:FON | 作成日時:2020年2月26日 5時

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