検索窓
今日:10 hit、昨日:38 hit、合計:502,880 hit

・・ ページ29

.









北斗「………辛かった、?」









北斗様は、高地の言葉に目を見開いて驚かれていた









優吾「お前らがAをこんなところに閉じ込めて、毎日嫌がらせをして、、こいつの気持ちがお前らにわかるのか!!」


「高地!? 違うのっ落ち着いて、」








必死に止めるけど、止まる気配はまるでない

高地は北斗様を怒鳴りつけると、私の手をぎゅっと握った









北斗「…、辛かったのか、Aは……」








隣の北斗様は、顔を真っ青にして
ぶつぶつ何かを呟いている

その瞳は見たことも無いくらいに虚ろだった









優吾「Aはここにいちゃいけないんだよ。さぁ早く逃げよう。」


「ねぇ待って、」








この状態の北斗様を置いていくわけにはいかない
どうにか話し合って解決出来ないものか

そう思い、高地の手を振り払おうとした







その時だった









北斗「…っ、」









隣に立っていらっしゃった北斗様が
妙な動きを見せたのは









.








「………………え、北斗さま、?」









.









北斗「ごめん……ごめん、A、」









.









なんで、なんで自分を刺していらっしゃるの

なんで……、








北斗様のお腹からはタラタラと血が垂れていて

その手に持っている刀見事に体を貫通していた

赤黒いその血は廊下に垂れ流される









「え、どうして、、」







何が起きているの
何でご自身を刺しているの
なんで、なんで、?









高地「おいおい、どういうことだよ……」









いつの間にか高地の手は私から離れていて
私は、急いで北斗様に駆け寄った




どうしてこうなったのか
何をしているのか

聞きたいことは沢山あるのに、何故だが言葉が出なくて、声が出なくて



その間にも私の最愛の人は、だんだんと息が薄くなっていく









.









北斗「俺は、Aを愛しているよ…俺のせいで辛いなら、俺は、いなくなる、から、。」









北斗様は、私を異常な程に愛していた

その愛は重すぎるが故に

身を滅ぼしていたのだ






.

・・・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (614 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1156人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます!第1章は闇要素で終わらせたんで第2章はハッピーエンドにしたいなぁとは思ってます(笑)移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - oshi8029さん» コメントありがとうございます!こういう作品少ないので好みと言っていただけて凄く安心しました;_;移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - てこのてこんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるのめちゃくちゃ嬉しいです;_;移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - 第一部完結おめでとうございます。この作品結構闇がありつつも面白いので次も楽しみです。更新がんばってください!! (2020年3月14日 16時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
oshi8029(プロフ) - すっごく好みの作品です………!更新楽しみに待っています! (2020年3月7日 8時) (レス) id: 0e438070ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:FON | 作成日時:2020年2月26日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。