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北斗「………辛かった、?」
北斗様は、高地の言葉に目を見開いて驚かれていた
優吾「お前らがAをこんなところに閉じ込めて、毎日嫌がらせをして、、こいつの気持ちがお前らにわかるのか!!」
「高地!? 違うのっ落ち着いて、」
必死に止めるけど、止まる気配はまるでない
高地は北斗様を怒鳴りつけると、私の手をぎゅっと握った
北斗「…、辛かったのか、Aは……」
隣の北斗様は、顔を真っ青にして
ぶつぶつ何かを呟いている
その瞳は見たことも無いくらいに虚ろだった
優吾「Aはここにいちゃいけないんだよ。さぁ早く逃げよう。」
「ねぇ待って、」
この状態の北斗様を置いていくわけにはいかない
どうにか話し合って解決出来ないものか
そう思い、高地の手を振り払おうとした
その時だった
北斗「…っ、」
隣に立っていらっしゃった北斗様が
妙な動きを見せたのは
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「………………え、北斗さま、?」
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北斗「ごめん……ごめん、A、」
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なんで、なんで自分を刺していらっしゃるの
なんで……、
北斗様のお腹からはタラタラと血が垂れていて
その手に持っている刀見事に体を貫通していた
赤黒いその血は廊下に垂れ流される
「え、どうして、、」
何が起きているの
何でご自身を刺しているの
なんで、なんで、?
高地「おいおい、どういうことだよ……」
いつの間にか高地の手は私から離れていて
私は、急いで北斗様に駆け寄った
どうしてこうなったのか
何をしているのか
聞きたいことは沢山あるのに、何故だが言葉が出なくて、声が出なくて
その間にも私の最愛の人は、だんだんと息が薄くなっていく
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北斗「俺は、Aを愛しているよ…俺のせいで辛いなら、俺は、いなくなる、から、。」
北斗様は、私を異常な程に愛していた
その愛は重すぎるが故に
身を滅ぼしていたのだ
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FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます!第1章は闇要素で終わらせたんで第2章はハッピーエンドにしたいなぁとは思ってます(笑)移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - oshi8029さん» コメントありがとうございます!こういう作品少ないので好みと言っていただけて凄く安心しました;_;移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - てこのてこんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるのめちゃくちゃ嬉しいです;_;移行先でも宜しくお願いします! (2020年3月18日 14時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - 第一部完結おめでとうございます。この作品結構闇がありつつも面白いので次も楽しみです。更新がんばってください!! (2020年3月14日 16時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
oshi8029(プロフ) - すっごく好みの作品です………!更新楽しみに待っています! (2020年3月7日 8時) (レス) id: 0e438070ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FON | 作成日時:2020年2月26日 5時