佐久間くんは他担の子に恋をしてしまったらしい

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佐久間俺、嫁なんて星の数ほどいるよ?





あぁそうだった思い出した

この人、ひと作品にひとり嫁がいるんだ

前に録画した番組でのさっくんの言葉を思い出す
………てか何でさっくんの出ている番組なんて予約したんだろう





佐久間あ、でもコスプレ持っているやつだとこのへんかな〜



と言い、女の子の名前を8人くらいあげた





こいつ…私がコスプレ用の研究にLINEしてきたことに気付きやがった！

さっくんって本当に勘が鋭い

きっと私が研究することを鼻で笑っているに違いない



みてろよ！さっくん
全員調べて調べ尽くして、絶対に次は可愛いって言わせてみせる








そう思って言われたキャラ1人ずつ調べるけど





「 え、制服多くない？ 」

「 あれ？なんか20歳未満多くない……？ 」





…………しばらく酒飲むのやめようかしら

酒以外冷蔵庫にストックがない私は、急いでコンビニへ





「 えー何飲も、 」





スミノフに手を伸ばしそうになる自分を必死に自制して、テキトーにお茶やジュースを入れていく


とりあえず、形からでも高校生になろう







コンビニをウロウロしていると、ふと1冊の雑誌が目に止まった





「 えっ、さっくんじゃん。 」




見出しには【佐久間大介 ソロインタビュー】と、大きく書かれている


さっくんは今度舞台をやるらしく、多分それの宣伝
見開き1ページのインタビュー

気付いた時には、飲み物と一緒に私は雑誌を買っていた









家に帰ってじっくり読んでみるけど



「 へーやっぱり可愛い、 」




亮平くんの方が可愛いし、かっこいいけど！




だけど初めてかもしれない

今まで亮平くんにしか興味なかったし、亮平くんの載っている雑誌しか買ってこなかったから








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100%亮平くんで埋められてた私の心に


少しずつさっくんが侵食していっていたことに、この時の私はまだ気付いていなかった









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