佐久間くんは他担の子に恋をしてしまったらしい

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そこからはもう止まらなくて





『 そんなことして、もし万が一、いやまぁ結婚するつもりだけど、私が亮平くんに好かれちゃったらどうするの？ 』


『 あ、それともこれ全部さっくんの嘘？？亮平くんに聞いたとか嘘でしょ！さっくんそんなことしなさそうだし〜笑笑 』









ひとり空笑いしてしまう私

向こうで聞いているさっくんは私の言葉が終わったのを確かめてから








佐久間『 嘘じゃないよ。 』







低い声でそう言った







佐久間『 ちゃんと阿部ちゃんに全部聞いた。疑っているなら明日楽屋行った時阿部ちゃんに聞いてみたら？ 』





さっくんの声は少し怒っているように聞こえて
思わず謝ってしまう


何で怒っているのかも分からない
私がさっくんはそんなことしないって言ったから？
疲れているさっくんに余計に疲れさせることして、何をやってるんだろう私







『 ごめん無神経なこと言っちゃって、 』

佐久間『 いやごめんねこちらこそ。 』







少しの間沈黙が流れる

すっごい気まずい


それに耐えきれなかったのか、やはり先に口を開いたのはさっくんだった









佐久間『 それに、俺はAが好きだったけどコスプレしてもらったからもう満足！ 』




佐久間『 無理言って沢山嫁のキャラやってくれてありがとうね！ 』









…………は？

まるで頭を殴られたような衝撃だった

え、なにそれ
コスプレしたら用済みってこと？
満足ってそういう意味？








『 そっか……それなら、よかった。今までありがとうね、 』


佐久間『 …A、何か怒ってる？ 』


『 怒ってないよ！今までありがとうね、それじゃ。 』








そう言って
強引に切った電話





.








スマホには何故かどんどん水が滴り落ちて

真っ黒の画面には、酷い顔で泣いている自分が写っていた







「 何の涙なのよ、これ…… 」







泣いている原因も分からないし
苦しい理由も分からない






さっくんの気持ちも分からないよ









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