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早速彼とのチャットには既読がついて、そしてバタバタと足音が聞こえてくる
バスタオルを身体に巻き付け、女湯ののれんをくぐると困ったように立ち尽くす康二の姿
「 康二何やってんの？ 覗き？ 」
向井「 は！？ちゃうよ！Aちゃんが洋服置いてったりするから……。 」
「 ふふ分かってるよ。 」
そこで待っててと伝えて、勝手にどこか行かないようケータイを預けると、すぐに着替える
脱衣場を出ると、またも困ったように女湯の前で立っている彼が何とも可愛いらしくて、ずーっと見ていたくなるような愛おしさに思わず頬が緩む
「 お礼に何か奢ってあげる、何飲みたい？ 」
向井「 ええよ別に、そんな奢られるようなことしてへんし。 」
「 あ、コーヒー牛乳より私の母乳飲みたいのか！ 」
向井「 コーヒー牛乳でお願いします。 」
こういうところのコーヒー牛乳って格別に美味しいんだよね
自分の分も合わせて2本買うと、近くの椅子に座ってまったり休憩タイム
向井「 今度何か奢るなぁ、今お金持ってへんから。 」
「 いいよ別に、これだけばかで。 」
それでも、という康二は普段から男気があるから、女の子に払わせるのがよほど嫌なんだろうなぁ
「 あ、それなら今お礼して欲しいかも。 」
向井「 ……いやや。 」
「 何で！？ 」
向井「 Aちゃんめちゃくちゃ怪しい顔しとる………。 」
康二は勘が鋭いらしい
目を細めて私を見ると、品定めするように眉をひそめる
そこにまた、ぺたぺたと足音が聞こえた
佐久間「 あれ、康二たち何してんの？ 」
「 さっくんこそどうしたの？ 」
佐久間「 Aたちが遅いから様子見に行けって、部屋追い出された。 」
足音の犯人は、さっくんだったらしい
私のコーヒー牛乳を何の許可も取らずに一口飲むと、すぐに突っ返してくるさっくん
コーヒー飲めないって言ってたのに、よく飲もうとしたなこの人
「 じゃあ皆には先に寝ているよう伝えてくれる？私と康二遅れるから。 」
向井「 へ？なんで？ 」
佐久間「 了解ー。ちなみにスタッフさんがA用に取ってくれた部屋は、俺らの部屋の隣だから声には気を付けてね。 」
「 分かってるよ、ご忠告どうもありがとう！ 」
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作者名：FON
| 作成日時：2020年8月8日 11時
