# ページ27
*
バレた
さっくんってこういう時、めちゃくちゃ察しが良いというか、勘が良いというか……
いや悪い意味でね
佐久間「 ねーA、ここでちゃちゃっと済ませちゃお？ 」
「 いやここ事務所だよ？ 」
佐久間「 知ってる。 」
普段から道徳心の欠けらも無いような発言が多いことは分かっていたけど、今日は一段とモラルに欠けている
女をラブiドールとしか思えない人には、所詮生理も何もかも関係ないんだろうなあ
佐久間「 逃げ惑うA本当に可愛いよね！ 」
さっくんは私の髪の毛を指に絡めてくるくると遊ぶ
そのまま自身の頬を、私の頬に擦り寄せて身体が密着した
佐久間「 普段男ガンガン喰ってるAが〜こーんなに怯えて、震えて、俺の一挙手一投足にビクビクするなんてめちゃくちゃレアじゃん？だから楽しくなっちゃうんだよね〜。 」
でしょ？って同意が出来ないような賛同を促してきてと困るんだが
あぁやっぱりこの人には敵わない
いつかいつかさっくんのこと鳴かしたいんだけど、それはいつになるのやら
「 今度は絶対に勝つから。 」
佐久間「 およよ？それは、俺の事バテさせられるようになってから言おうね〜！ 」
事務所内は決して無人ではない
いつ人が来るか分からない臨場感
そして普段とは違うコンディションの私
全てが彼を興奮させる材料でしかなくて
そして私がそれに同調しているのも、また事実
「 節度を持った遊び方をしてね。 」
佐久間「 はーい、任せて。 」
感情の篭ってないような、全く信頼に値しない生返事
佐久間「 Aのこと、壊れない程度に壊してあげるね！ 」
───
「 さっくん……、痛い。 」
やっぱり彼の言うことを信じた私が間違いだった
佐久間「 にゃはは〜ごめんね。だけど佐久間は気持ちよかったよ！ 」
周りは血まみれ
冷たいフローリングを一生懸命拭く彼は、だけどどこか嬉しそう
「 次生理中にやったら許さない。 」
佐久間「 Aに許されなくても無理やり襲っちゃうから大丈夫だよー！ 」
誰か助けて
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作者名：FON
| 作成日時：2020年8月8日 11時
