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服は脱がなくていいらしい。
うつ伏せ状態にさせられると、部屋着の上から彼が背中をぐっと押してくれた。
……あぁ、意外と気持ち良いかも。
体力勝負のこの仕事はその日に扱う人数によって、金銭も体力消耗も時間も全て変わるようなもので、ある意味不規則的である。その疲れはちょっとやそっとのものでは取れない。だからかもしれないけど、肩を揉んでくれる彼の方も力任せに凝りをほぐしてくれていた。
それからどれほど経っただろうか。
彼の本当にくだらない学校生活の話を聞かされたり、私が今日の客の愚痴を話したり。
そんな状態で数十分経過した頃、私はどうにも眠たくなってきて夢現の状態になっていた。きっと彼の献身的なマッサージのお陰だろう。当初は目的を疑っていたものの、彼の技術は私の体を癒すのに申し分なかった。
まどろみに堕ちていく中で、彼がまたもや口を開く。
「 それでいつになったら俺の童i貞奪ってくれるんですか？ 」
「 待って、まだそれ諦めてなかったの！？ 」
途端に思考が冴え渡る。思わず笑ってしまったけれど本当に驚いた。てっきりあんなの冗談だと思っていたから。
「 ……あのねぇ。そういうのしてないから、私。 」
「 そうなんですか……。ああいうお店で働いてるから、そういうことが好きなのかと思ってました。 」
「 うわぁ酷い偏見だね……。 」
少しだけイラッとして、いや苛立ちと言うより傷つけられた、の方が表現としては正しいだろうか。
まぁでも無理もない。まだまだ世間のこととか、働くこととか、生活をするってことを何も知らない純粋無垢なただの高校生だもんね。
「 光輝くんひとついい事教えてあげる。さっき君が言ったそのセリフ、他の夜職の子に言わない方がいいよ。確実に人を傷付けるから。 」
その口調は少し厳しかったかもしれない。
そう思ったのは私が言葉を発した後、彼が少しの間黙ってしまったから。どうしたのかと思い彼の方をちらりと横目で見ると、酷く申し訳なさそう表情を浮かべている。
「 あ、そうなんですね。すみません……。 」
「 …別に……、分かればいいよ。それにきちんと理由伝えてなかった私も悪いしね。」
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名無し29860号(プロフ) - 最高に好きです！！！続き楽しみです！！！ (2021年5月22日 12時) (
レス) id: d2c23612bb (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - もう設定から好きすぎます！めっちゃ楽しみにしてます！！ (2021年4月2日 3時) (レス) id: 26a54ff7bc (このIDを非表示/違反報告)
ぱ た(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: 99d7cdb867 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - めっちゃよかったです！黒田くんの小説が読みたいなと思った時にこれを見つけて「よっしゃー！！！」ってテンションが爆上がりしましたwwこれからも更新頑張ってください！ (2020年9月26日 14時) (レス) id: 1767363814 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - 黒田くんにあじは私得すぎました、、！ずっと楽しみにしてた黒田モノ(言い方)なのでとっても楽しみです！！！ (2020年9月16日 6時) (レス) id: 80c92d0d93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FON
| 作成日時：2020年9月16日 4時
