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*
きっと深夜、時計の針は2時を示している
目が覚めた時、俺はいつも通りフカフカのベッドの上にいた
だから、何だかいつもと同じような目覚めの感覚がしていて
いつもと違ったことは、俺の手をぎゅっと握ってくれるA先生が隣にいたこと
そして、俺の些細な動きを感じでぱちっと目を見開いたこと
「 起きた？大丈夫、具合は平気？ 」
彼女は矢継ぎ早に俺に尋ねると、そのまま額にぴたりと手を当ててそして安心したように笑顔を向けた
それでも、俺は笑えないまま
あぁ俺倒れんだ
人に迷惑かけた、沢山心配かけた
負の感情が一斉に押し寄せると同時に、ふとカレンダーが目に入る
………10月、もうあれから8年目になるんだ
佐久間「 ごめんなさい、……。 」
「 大丈夫だよ。それより阿部先生呼んでくるね。 」
彼女は、倒れた俺に対して何も問い詰めることもせずどこかへ行ってしまう
ねぇ、気にならないの？
俺が倒れた理由とか
気まずくないの？
この間、俺が告白したのに
やめて
行かないで
佐久間「 ねぇA先生、 」
急いで止めなきゃ
どこにも行かないように
俺から離れていかないように
佐久間「 A先生はどこにも行かないよね？ 」
気付いたら俺はそんなことを口走っていた
時計の針がカチカチと俺の言葉を邪魔をする
その音が酷くノイズであって、圧倒的な嫌悪感
あぁだめだ、だめだ俺、これ以上は、
「 どういうこと？ 」
佐久間「 俺が告白しちゃったから、…どこか行っちゃったのかと、 」
「 まさか。それくらいでどこにも行かないよ。 」
佐久間「 違うの！ 」
突発的な嘔吐感
今にも吐き出しそうな、何か
佐久間「 俺、一度やっちゃったの。 」
あぁ、俺
この表情を知っている
思い出せない
思い出せない
思い出したくない
違う、何かが俺の記憶に蓋をする
違う、違う、違う
このセリフはだめだ
ダメなんだ、違う、俺は、だって、
今にも溢れかえりそうになっていたその黒い感情は、収まることを知らないから
佐久間「 俺、………俺が、殺したんだ、
俺が、幼馴染を殺した、 」
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ほ - 泣いてしまいました。ありがとうございました (2022年1月20日 3時) (
レス) @page34 id: 0e68d8260d (このIDを非表示/違反報告)
ルウ - 3作品全てみて泣きました。 (2020年12月1日 10時) (レス) id: 16ad01b6c9 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - お疲れ様でした !! 自粛中に1章と2章を読んでめちゃめちゃ泣いたのを思い出しました (;_;)(;_;) 久しぶりに占ツクを見てたら、まさか完結してて、、。夜中にベッドの上で思わず、涙が出てしまい、ボロボロ泣いちゃいました ；__；もう、本当にありがとうございました！ (2020年11月21日 0時) (レス) id: 6fd5f4545a (このIDを非表示/違反報告)
星架．(プロフ) - お疲れ様でした…！キミ以外〜から随分長かったような気がします、すべてのラストで涙しています…((これからも楽しみにしています！ (2020年11月17日 16時) (レス) id: a25d111ebf (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - お疲れ様でした！ほんとに素晴らしい作品です。更新を待ったかいがありました！これからも作品作り応援しています！ (2020年11月17日 15時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FON
| 作成日時：2020年9月2日 22時
